合併破談後の神奈川県足柄地域の未来戦略2

定住人口を増やすための方策としてすぐに思いつくのは教育施設の充実です。例えば小学校。開成町の場合はこの戦略が見事に的中しました。

子供の数が増えたから小学校を立てるのではなく施設の充実した小学校を先んじて建設し子供を持つ世代にアピールすることで定住人口を増やしました。

ただし絶対条件がありました。新たな開発区域があってその地域開発と一体になって事業を進めるということです。この条件がないと人口増加を導けません。

教育施設の充実で人口を増やすことは一朝一夕にはいかないことがわかります。ましてや生徒児童数は減少の一途ですので新設するのは困難です。

統廃合などで再整備することが求められる時に思い切って施設の充実を図ることが一般的にはせいぜいです。ただし定住人口の増加に結び付くかどうかは微妙です。

となると教育内容で特色を打ち出せるかがカギとなります。ハードの施設整備でなく教育内容のソフト対策です。たとえば英語教育の充実です。

どの地域でも思いつく内容が多く競争が激しいと言えます。特色と言えるほどに内容を高めるためには相当の政策の徹底が必要なことを覚悟しないとなりません。

大都市部の私立学校と競争力を持てるまでにするには何が必要なのか足柄地域のリーダーたちは本当の本気で取り組まないと大都市部にやられてしまいます。

もう一つ定住人口の増加に必要なのは医療です。医療が充実していることは企業誘致を進める際にアピールできる有利な条件であることは間違いありません。

医療施設が不十分なところでは仮に企業は進出しても従業員は住まないでしょう。足柄地域のリーダーはこの問題に真剣に向き合わないとなりません。

医療制度を直接左右しているのは神奈川県です。足柄地域は小田原を中心とする医療圏に含まれていて謙内の病床数は満たされています。

小田原市内に病院が集中しているからです。足柄地域の中核的な病院は、地方独立行政法人神奈川県立病院機構が運営する県立足柄上病院だけです。

非常にお寒い状況であっても制度上は病床数は足りていることになっています。更に小田原市立病院との連携が打ち出されていることに注意が必要です。

連携というと聞こえはよいのですが小田原市立病院を中心とする医療体制に徐々に移行して足柄上病院は補完的な役割を果たす形になっていくとみるべきです。

横浜市並みの面積に中核病院一つで小田原市立病院の補完的な病院になろうとしている現状を是とするか否かが問われていると言ってい良いでしょう。

小田原市との合併が破談となった今この医療の問題をどうするのか南足柄市を中心に足柄上地域各市町は緊急に対策チームを立ち上げて対応策を練るべきです。

もし中核となる医療施設を誘致しようと考えるのならばそれこそ戦略を練りに練って誰もが納得できるレベルの要望をまとめなければなりません。

このハードルを越えない限り足柄地域の医療の充実の展望は開けません。合併がとん挫した今、南足柄市長が率先垂範で行動しなければならない緊急課題です。