民間日中交流、ほのかな光明。

政府間の日中交流は両首脳が会談し友好ムードが漂い始めました。しかし、双方の強固な信頼関係に基づく変化とまではとてもいえません。

変化を促すのは、民間の日中友好活動です。この土台があってこそ強固な信頼へとつながります。ところが民間の日中友好活動が弱体化しているのが気がかりです。

1972年の日中国交正常化の時、私は高校2年生、1978年の日中平和友好条約の締結の時は大学4年生です。当時の熱気はすごかったです。

両国の未来をより一層明るくしようと心躍らせた方々が全国各地の日中友好協会で両国の友好活動を続け今日に至っています。

当時青年だった私もすでに還暦を超えて62歳です。活動を引っ張っていた中核の皆さんは現在は70代から80代となっています。

日中関係の悪化に伴い若い世代の参加は少なくなり日中友好協会はどこも高齢者の集まりとなっているのが実情です。関係者は危機感を募らせています。

今月9日、神奈川県の大和市日中友好協会がシンポジウムを開催しました。日中友好の草の根活動の今後の展望がテーマでした。

開催場所は大和駅からほど近い大和市文化創造拠点シリウスでした開館から1年で来場者が300面人を突破した全国から注目の施設です。

子供から大人まで活用できる図書館を中心にして市民の交流スペースが配置されている地上6階建てのきらめく施設でした。

文化創造と名付けられているのがとても気に入りました。私は何か新しいものを創り出す意味の創造という言葉が大好きです。

この場で高齢化が進み活動力が弱まっている日中友好協会の未来を語り合ったのです。場所が良かったせいか前向きの話となりました。

当日は、主催者の大和市をはじめ、横浜市、藤沢市、厚木市、海老名市の各日中友好協会の活動紹介がありました。どこも頑張っています。

中国語の語学教室を定期的に開催したり料理教室や中国茶を楽しむ会、音楽などの芸能イベントの開催など多彩な催しを継続していました。

横浜市の日中友好協会は上海の大学での交流の模様を紹介していました。藤沢市の日中友好協会は節目の年に大掛かりな訪中団を組織しています。

リーダーの方々が共通して語っていたのは若い人の参加をどうしていくかという課題でした。若い力がないと活動を継続できなくなると心配していました。

私はコメンテーターとして参加しました。各地域の日中友好協会がこのように横の連携をとって活動の現状を語り合うこと自体が素晴らしいと述べました。

まずは横の連携を強めていくことから始めそうした場に若い人を招くような工夫をしようではないかと呼びかけました。皆さん賛成でした。

来年は日中平和友好条約締結45周年です。厚木市の日中友好協会が35周年の節目のイベントを検討しているということでした。

このチャンスを生かして神奈川県内の13ある地域の日中友好協会を一堂に会して何か催しを考えようではないかと提案しました。

神奈川県から日中友好協会の新たなる動きを創り出したいです。文化創造拠点でのシンポジウムは、ほのかな光明をともしてくれました。