あしがら平野一円塾の忘年講演会
15日二宮金次郎を学んで地域貢献するボランティアグループ、あしがら平野一円塾の忘年会を兼ねた講演会が神奈川県開成町で開催されました。
会員の息子さんがオーナーシェフのフランス料理店「ラ・リュンヌ」です。開成町で唯一のフレンチです。料金が安くおいしいですよ。
お料理が出る前にⅠ時間の講演をしてもらいました。食事が待っているのを忘れるぐらいの熱弁で参加した15人の会員圧倒されました。
開成町の隣町の山北町の里山の山頂部分に進出してきた最先端の分析装置などを製作している「トヤマ」の社長、遠藤克彦さんが講師でした。
小さくても世界を相手に日本企業の良さを徹底して活かして挑戦し続けるとの意欲に満ち溢れていました。何事も情熱です。
遠藤社長は、人工知能の時代だからこそ人工知能ではできない人間の感性を研ぎ澄ましていくべきだとの信念の持ち主でした。
なぜ山北町へ工場を移転したのかについて「神に近づく」ということでした。山に神々が棲んでいるので近づくということです。
会社の取り組みはほどほどにいかに神奈川県西部地域を活性化させるかに多くの時間を割きました。遠藤社長からもよそ者若者ばか者論が飛び出してきました。
遠藤社長がいうところのよそ者は外国人です。外国人の視点を徹底して取り入れてまちおこしに成功した長野県小布施町の事例などを引用してました。
外国人観光客が激増している今、外国人の視点を取り入れないほうがおかしいです。小布施町は先を走ったのと徹底したところに優れた点があります。
足柄地域はこの観点が不足してます。世界の箱根が隣にあるのですから各市町連携をとって外国人が何を求めているのかを真剣に考えないとなりません。
外国人の方にアドバイザーになってもらい外国人と地域がもっと心と心の触れ合いができるような場面を創り出していく必要があると思いました。
遠藤社長は農業に深い関心があり会社としても実践を始めました。本物という言葉に強いこだわりを持っていました。自然農法の達人を尊敬してました。
中途半端ではいけないという考え方です。自然農法に徹するのは言葉で言うほど生易しくはありません。しかしその方向を追求してます。
工場を建設する時その土地本来の樹木を植林する宮脇昭さんの「ふるさとの森」づくりに賛同し「トヤマ平成の森」づくりに挑戦しました。
22222本の苗木を会社の周りの6000平方メートルの土地に植林したのです。里山を切り崩して工場を建てたことを補う取り組みだと言えます。
エリートサラリーマンの道を捨てて農業に転じた元東大ボート部の若者も参加しました。すでに一度遠藤社長と会っていますが更に刺激を受けたことでしょう。
この若者をゲストに呼んでなぜ農業に転じたのかをじっくり聞くイベントを開催できればと考えてます。場所は、トヤマの富士山が見える食堂を希望してます。
あしがら平野一円塾、年が明けてからわくわくすることがたくさん始まりそうです。若い力が入ってきていることが動きを活発にしています。