私の2017年その2~日中文化交流の本当の意義~

日中国交正常化45周年の今年、中国を訪問し文化交流を行いたいという念願がかないました。8月28日から9月1日まで中国を訪問しました。

2013年5月中国河南省・安陽市を訪問し世界遺産殷墟で日中青少年書画展を開催しました。出展した中国人の子供たち家族の笑顔が印象に残ってます。

続いて治水神・禹王の故郷と言われる登封市を訪問しました。私たちの地域を流れる酒匂川の治水の難所に建てられている神社の守り神のルーツです。

2013年の第2ラウンドが今回の訪問です。加藤憲一小田原市長が同行しました。安陽市では国立文字博物館で盛大に日中青少年書画展が開催されました。

登封市では私たち訪問団のために禹王まつりの日程を一か月ずらしてくれて熱烈歓迎してくれました。地域の人たちの心底からのもてなしが心に響きました。

さらに驚いたのは4年前に訪問したことが石碑に刻まれて建立されていました。地域の禹王研究者のリーダーの手腕に舌を巻きました。

歴史や文化を通じて日中両国が地域のレベルで直接交流しあうことの大切さを再認識する旅となりました。百聞は一見に如かずです。

良く知らずに互いを毛嫌いしていては溝はいつまでたっても溝は埋まりません。互いの国の文化を直接観て感じることが何より大切です。

これが本物の観光です。中国から日本を訪れる観光客が増えている今こそ日中友好の基盤を作り直すため力をいれなければなりません。

これからの目標が見つかった感じがしました。日本に残る中国の文化を観てもらうことで日本文化をもっと知ってもらうことです。

治水神・禹王は格好のテーマだと思います。中国の伝来の文化が日本に伝わり日本全国各地に残されているのです。中国の方が知ったら驚きます。

中国の治水神・禹王の崇拝の仕方と日本の作法は随分異なります。源は同じでもそれぞれの国柄によって違いがあることを知ることは大切です。

文化は多様性があるのです。その違いを認め合ってこそ調和が成り立ちます。どっちが良いとか悪いとかの次元の話しは意味がないのです。

日中友好に努めようとする人たちはまずは足元の中国文化を知ることが大切です。多種多様な中国文化が日本にやってきていることは言わずもがなです。

その中国文化が日本において独自の発展を遂げていることを中国の方々に知ってもらえば互いの文化の共通性と違いをよく認識することにつながります。

中国は現在急速な経済発展を遂げてアメリカと並ぶ文字通りの大国になろうとしています。真の大国はその名にふさわしい王道を歩む必要があります。

自らの文化の偉大さを誇りその文化を押し付けるのではなく文化の多様性を認めあい共存共栄の道を歩むことこそが真の大国の姿です。

日本は様々な文化を受け入れ発展を遂げた多様性の国です。その特色をさらに磨き上げて大国の道を歩もうとする中国のお手本となるべきではないでしょうか。

2018年は日中平和友好条約が締結されて40周年です。文化の多様性を大切にして双方が交流を深める元年としていく年としたいものです。