私の2018年その1~神奈川県開成町長選挙~
今年は地元の開成町のまちづくりをめぐり論戦の一年になります。現役バリバリ世代から来年の町長選挙の出馬を目指し動きが始まったからです。
山神裕(ゆたか)さん51歳。父親は元開成町長の故・山上輝(あきら)さん。地元の小・中学校から小田原高校へ。大学は慶応で野球部でした。
外資系の名門金融機関に勤めておととし退社。その年の9月から明治大学の公共政策大学院に通いまちづくりについて勉強を続けています。
私は山神さんが町長に挑戦することに大賛成です。世代が若返るだけでなく山神さんという豊かな才能が開成町に新たな刺激を与えてくれると思うからです。
開成町のまちづくりは順調に推移しています。人口は増えしかも年少人口の推移も堅調で人口減少・少子高齢化が進む地域にあってまれに見る町の姿です。
なのになぜ町長選挙でまちづくりについて競わなければならないのか首をかしげる方も多いと思います。順風だからこその落とし穴があるのです。
田んぼばかりだった農業の町に厳格な都市計画の網をかぶせて乱開発を避けてきました。小田急線の開成駅を誘致し駅周辺の開発を徐々に進めました。
21世紀に入り駅前マンション開発、富士フイルムの研究所の誘致、新しい小学校の開校と一気呵成にまちづくりを進め今日があります。
しかし今が順調だとその成果が過去の政策成功によりもたらされていることを忘れがちです。順調なのは現在の政策の成果だと勘違いしがちです。
こうした誤解は、今が良いからという気分に覆われ将来に向けての積極果敢な取り組みへトップが先頭に立つ努力が鈍ることになります。
そもそも小さな町開成町がいくら勢いが良くても周辺はすべて人口減少段階に入ってます。開成町だけ良いからと言って安心するのは井の中の蛙と同じです。
山神さんは勢いのある今こそ将来の不安を取り除くために積極果敢に手を打つべきで自らのキャリアを活かせると考えています。
とりわけ国際感覚です。教育の町に相応しい英語教育の充実を図るにも国際観光を振興させるためにも外資系の金融機関で身に着けた国際性は不可欠です。
民間企業で培った積極性や交渉能力も活かせる場面が多々あると思います。例えば隣市との間で棚上げ状態となってしまっている企業誘致です。
足柄地域の最大の懸案は医療の充実です。医療機関の誘致に向けて行動する時には金融機関のネットワークも活かし情報を探ることもできます。
私は、山神さんの登場は、国際性や外資系の金融機関の情報網といった新たな要素を注入し開成町のまちづくりをパワーアップすると確信します。
山神さんにはこれから粘り強く町民に呼びかけるという試練が待っています。政治家になるための通過儀礼です。必ずや大きく成長することでしょう。
私はまちづくりが順調な今こそ目先ではなく将来をにらんだ大きな視点でまちづくりを捉え直し開成町の未来を盤石にする選択が正しいと思います。
府川町政はつなぐ役割を果たしました。山神さんが成長した暁には道を譲り自らはもう一段大きな舞台に立つという選択があるのではないでしょうか。