私の2018年その5~一円融合の精神でチームでまちづくり~

郷土の偉人、二宮金次郎の実践的な教えの中で一番は「一円融合」の精神だと思います。各人の特色を活かしチームで実践していくことだと理解してます。

二宮金次郎が最初に農村復興を手掛けた下野国桜町(現在の栃木県真岡市)で再生事業が壁にぶち当たったときに会得した考え方だとされます。

敵対する勢力をも全体の一部とみなして構図を大きくとらえ直して計画を練り事業の推進のため成功実例を着実に積み重ねて行きました。

全体を一挙にまとめることはできません。むしろなれ合いになってしまうか食い違いばかりが表面化して事業が進まず逆効果となります。

有能な人材を発掘し抜擢するための表彰制度を導入しました。有能な人材でチームづくりをしいわばチーム二宮で事業推進を図りました。

チームで着実に事業を推進していく中で敵対する勢力をも上手に巻き込みながら全体としての調和を図り農村復興を進めて行く手法です。

現代のまちづくりにも大いに応用できる手法だと常々うなっています。今年は、二宮金次郎のチームによるまちづくりを各方面で実践します。

一頭最初に手掛けるのは、ずばり二宮金次郎の教えを学び地域貢献しようと結成した「あしがら平野一円塾」の取り組みです。

有望な若者が飛び込んできました。東大のボート部出身でイギリス留学の経験もある30代の若者がエリートサラリーマンの座を捨てて農業に挑戦します。

南足柄市出身の岸圭介さん。彼の若いエネルギーを中心にして一円塾に集う中高年パワーを結集して強力な農業活性化チームへと脱皮していく考えです。

優秀な若い人の発想は違います。インターネットを駆使して都市部の農業体験希望者と農村部に広がる耕作放棄地の再生事業を結ぼうとしてます。

小田急電鉄など大手企業も応援を決めて実際に動き出しました。来週からは足柄地域の各役場を回り協力を求めることにしています。

里の秋の画像

(大井町里山フォトコンテスト入賞作品)

私が注目しているのが東名高速道路大井・松田インターに近い大井町に広がる里山地域です。地の利もありますし休耕地も出てきています。

間宮町長に直接会って事業展開への全面協力を求めます。モデル的な地域を作ってそこから徐々に拡大していくのも二宮金次郎の手法です。

3月24日にはあしがら平野一円塾に飛び込んできた若者の問題提起を受けて足柄地域の農業活性化についてシンポジウムを開催します。

場所は、山北町の里山の頂上部分に進出した先端計測機器組み立てメーカーのトヤマの社員食堂です。会社でも農業に取り組んでいます。

パネリストには元農林水産省の事務方のトップを務めた方も参加されます。岸さんと東大ボート部つながりです。興味津々の中身となると確信します。

一円塾の農業の実践者も意見発表します。新たな若い力と中高年パワーが一体となって、一円融合となって足柄地域の農業の未来を語る会とします。

足柄地域各地で小さな成功実例を着実に積み重ねて行きたいです。その流れを地域全体に広げ休耕地の再生に是が非でもつなげていきます。