私の2018年その6~「足柄の歴史再発見クラブ」の第二の創業のお手伝い~

足元の災害の歴史を見つめ直し、地域貢献しようと結成された「足柄の歴史再発見クラブ」は、今年で12年目となります。

暦で言えば一つの周期の完了の年に当たります。そして次の周期へとつなげるための土台作りの年でもあります。大切な一年となります。

今年になって大きな変化がありました。初代会長でその後も顧問としてクラブの運営を引っ張ってこられた大脇良夫さんが勇退されました。

ご自身が参加されている企業研修の会社の運営に深く関わるようになり会の活動に参加する時間をとるのが困難になったということです。

大脇さんはクラブの金字塔である小学生向けの副読本『富士山と酒匂川』の編集責任者でした。内容の充実ぶりはどなたに伺っても折り紙付きです。

地域を流れる酒匂川の治水の難所にある福澤神社の守り神が中国の治水神・禹王であることに光を当て直し全国の遺跡の探求を進めたことも特筆に値します。

「治水神・禹王研究会」を組織し全国の禹王研究者らによる全国禹王サミットを開催し昨年は第六回大会を山梨県富士川町で開催しました。

治水神・禹王の故郷である中国での現地見学も行い中国の研究者との交流に発展しています。昨年のサミットには浙江省紹興市から代表団が参加してました。

足柄地域においても各市町の歴史団体間の連携に取り組み合同の展示会を開催されてます。今年は6月に南足柄市で開催される予定です。

このように多面的な活躍をされてきた大脇さんが抜けた穴を埋めて会としてどのような活動を継続していくか会は正念場を迎えることとなります。

私は会長の小林秀樹さんや事務局長の大井みちさんには原点回帰を呼び掛けたいと思います。ピンチはチャンスで再発展の種が必ず見つかります。

1月20日に酒匂川に残る治水に石碑などの遺跡を見学する会があります。「足柄の歴史再発見クラブ」の会員向けの研修会です。

再出発に相応しい催しだと思います。これまでクラブがどのような取り組みをしてきたかをたどる格好の勉強の場となります。

クラブは素人が勉強して知識を蓄えてその成果をまとめ地域の将来を担う子供たちに出前授業を通じて伝えて行くことを柱の一つとしてます。

もう一度この原点に立ち返って活動を積み重ねて行けば再び大きな成果を挙げることは間違いないと思います。今年が踏ん張りどころです。

ちょうど『富士山と酒匂川』を全面的に書き直そうという取り組みが始まろうとしています。全員野球で挑戦しがいがあるプロジェクトです。

富士山を源流とする酒匂川の治水の歴史を古代から現代にいたるまで振り返って小学生によく理解できるようにわかりやすくまとめる方針です。

既に編集委員会が立ち上がり元高校の日本史の先生の関口康弘さんがリーダーとなって執筆の分担もおおむね固まってきています。

新しいメンバーの増えてきています。このプロジェクトを起爆剤にしてみんなで奮起すれば、クラブの活動は盛り上がります。第二の創業となると確信します。