東京一極集中の是正は、国家の緊急課題。

毎週、東京への一極集中の勢いをひしひしと実感してます。東京・三軒茶屋に通う小田急線も東急田園都市線もひどく混みあいてしんどいです。

新宿や渋谷の繁華街の夜は雑踏そのもの。地方での暮らしになじんでしまったものとしては息苦しさを感じます。ごみの散乱もひどいです。

東京オリンピックに向けて競技場を建設するのも大仕事でしょうが雑踏の汚さは日本国家として恥です。清潔に保つための一大キャンペーンが不可欠です。

先月総務省は住民基本台帳に基づいて人口の動きの現状を発表しました。東京都を中心とする東京圏への転入が12万人多くて22年連続だということです。

1990年代前半バブル経済が破綻し東京圏から転出するのかと思ったら逆に都心回帰が始まり現在もそのままの傾向が止まりません。

30歳未満の若い世代が入学や就職で流入しているのが原因だと総務省は分析しています。若い世代の東京圏への流入は人口減少を加速させます。

東京の昨年の合計特殊出生率は、1.24で上昇したとはいえまだまだ低いです。東京に大挙若者が押し寄せれば押し寄せるほど日本の人口を減らします。

それにしても東京人気は高いです。先週、東京・文京区役所を訪れる機会がありました。危機管理の担当責任者が山北町出身で驚きました。

神奈川県西部からも続々と東京に出ていることを垣間見ました。文局は人口も子供の数も増えています。東京都心の人気を象徴しているような場所です。

2000年代の初め文京区の教育委員長とシンポジウムでご一緒する機会がありました。樺山紘一さんという西洋史の大家で東大の名誉教授です。

こうした人材が教育委員長を務める地域であることだけでもステイタスがわかります。樺山さんは子供の数が減り小学校の統廃合の可能性を話してました。

文京区の人口は、東京オリンピック前1963年に25万人を超えた人口は減少を始め1998年には16万5千人にまで落ち込みました。

しかしその後は増加に転じ現在は22万人近くまでV字回復しています。区内の工場が移転した後にマンションの建設が進み若い世代の人口が増えているのです。

文京区には東大を始め有名な大学が数多く存在します。150人もの大学生が延べ2000回近く子供たちの授業をサポートするなど教育に力を注いでます。

大変に交通が便利で比較的緑も多く後楽園を始め賑わいの場所もあり、しかも保護者にとって気になる教育に熱心となったら若い人をひきつけます。

地方は大学も働く場も人材も圧倒的に差を付けられてしまってます。このまま放置すれば東京圏への人口流入はとどまることはないでしょう。

都心の大学の入学定員を厳格化するなどの手立てを講じてますが抜本改革には程遠いです。根本から現状を改革する方策が必要です。

このまま一極集中が続くということは首都直下型地震を始め大災害に大変にもろいということと同じです。国家的なリスクです。

私は大胆な首都機能の移転が必要だと思います。国会の移転だけでなく皇居の移転、遷都もタブー視することなく国会で堂々と議論すべきだと思います。

 

 

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