農業版小さくてもキラリと輝く取り組み!
25日の日曜日、二宮金次郎の教えを学んで地域貢献を目指しているあしがら平野一円塾の集まりがありました。生まれて初めてサトウキビの収穫体験をしました。
サトウキビ栽培は、神奈川県小田原市栢山で畑を借りて野菜などを作っている一円塾メンバーの小澤峯雄さんが取り組んでいます。
栽培といってもまだ実験段階ですのでほんのわずかです。奥様が沖縄出身ということの縁でサトウキビを取り寄せて試験的に栽培しています。
さとうきびは挿し木のように枝を刺して栽培することを知りました。種をまくのではないのですね。小田原は温暖ですので十分育ちます。
大人の背丈をはるかに超える高さのイメージがありましたが高いもので大人の背と同じくらいで大半はもっと低くススキを太くしたような感じでした。
小澤さんは、いつも子供のことを意識してサトウキビから砂糖を搾り取って実際に甘味料にする体験を子供たちに提供できないか取り組んでいられます。
あしがら平野一円塾は、二宮金次郎を学ぶことを基本としていますので農業を通じての社会貢献を目指してます。小沢さんの取り組みを花開かせたいです。
作業には新たにメンバーに加わった岸圭介さんも参加しました。ブログで紹介した東大ボート部出身で地域で農業を取り組むためUターンしてきた若者です。
岸さんにとっても初めての体験でした。耕作放棄地を都市部の農業に関心がある方々に紹介することで放棄地を減らすビジネスを始めようとしています。
このビジネスは栽培した作物を販売して儲けようとしているのではありません。地元の農家の協力を得て放棄地を活用しようというものです。
栽培の過程をネットで都市部の人に伝え、時間のある時に農作業にやってくるというイメージです。サトウキビも栽培の品種に加えることも可能です。
障害のある子供たちや知的障がい者の方に手伝ってもらうような取り組みも考えられます。それと南洋の作物で珍しいところも魅力です。
岸さんの柔軟な頭で色々なアイデアを考えてもらいたいです。搾り取るところまで作業しました。しぼり汁はお酢のような香りがしました。
ところでTPP=環太平洋パートナーシップ協定がアメリカ抜きで発効されようとしています。元農林水産大臣の山田正彦さんらがその危険性を指摘してます。
日本の原産の種子を守ってきた種子法がこの4月に廃止が決定されて農業の自由化に備えていることの問題点を警告しています。
都道府県の農業試験場などで品種改良して育てるためコメを始め様々な種子を保護してきましたが国の財政的援助がなくなります。
公的な機関で種子を守れなくなると巨大民間企業に種子の市場が独占されてしまうのではないかというのです。日本の種子の多様性が失われてしまいます。
ちょうとサトウキビの栽培体験をして茎を刺して増やすことを知りました。こうした形で栽培できることは種子法廃止への対抗策だと思いました。
自由化が進むと農業には打撃は必至です。農地を守るためにはあれやこれや知恵を絞って超小規模な農業でゲリラ戦を展開することも一案です。