(プリントマーケットHPより 習近平Tシャツ)

中国で憲法改正に向けての手続きが始まり国家主席の任期を来月の全国自民代表大会で撤廃すると報道されました。私は、衝撃を持って受け止めました。

習近平主席は、共産中国を建国した毛沢東と同様、絶対的な権力者の座を確実にしたと言えます。習王朝時代の到来と表現しても過言でありません。

昨年の10月末、習近平政権2期目の陣容が固まった後の中国政治の動向についてある研究者の話を聞きに行きました。日中友好関係の団体の主催でした。

国家主席の2期10年というルールは中国共産党にとって変更することが許されない決まりとなっているという趣旨の解説をしていました。

私は、権力者が歴史的に定められたルールに淡々と従うならその見識は非常に評価され、そのような国家は品格ある存在として尊敬されると思いました。

私は質問しました。「最近の中国は文化面で偉大さを強調する傾向が強まっていて注意を払う必要があるのではないでしょうか。」

「中国は長い間厳しい時代を耐え、ようやく今発展の時期を迎えている。大目に見てよいのではないか。」という趣旨の回答でした。

講演をした研究者の方に、あっさりと憲法を変えて長期の超独裁に向けて歩を進めている習主席の動きをどう解説するのか聞いてみたいです。

中国に期待しシンパシーを感じるのと実際の動向を冷徹に分析するのは区別しないと礼賛に陥ってしまう危険性は否定できません。

スターリン時代のソビエトや毛沢東の独裁時代の中国を社会の理想として崇めてしまった一時代がいわゆる左翼陣営にはありました。

同じ過ちを犯すようでは歴史の教訓を活かしていることにはなりません。超独裁者は超独裁者として明確に位置付け対応を考えるべきです。

お隣に物量的に世界一の経済大国になることが確実視される強大な国を支配する超権力者が誕生するのです。安閑とはしていられません。

地球規模で圧倒的存在感を示す隣国との向き合い方は一筋縄ではいきません。柔軟でしたたかな長期戦略と戦術を練り直すことが求められています。

トランプ大統領のアメリカと組み日米同盟一辺倒は危険です。トランプ大統領自身も危なっかしいですしアメリカの国力が落ちているからです。

両者の対立から一歩距離を置き経済的なつながりは良好な関係を維持する巧妙な立ち回りが人口減少で国力が低下している日本のとる道ではないでしょうか。

そこで大切なのは日本の社会の在り方です。自由と基本的人権が守られ、国民は健康で文化的な暮らしを享受していることを示す国づくりが必要です。

美しい国土と優れた環境を保全し少子・高齢化を乗り越えて活気に満ち溢れている日本の姿を発信することです。これが一番の安全保障です。

中国からの旅行客は増えてます。昨年735万人の中国人が訪日しました。日本の良さを存分に知ってもらうこと、これこそが日本の対応策の一番手です。

日本は、独裁化することも軍事力を強化する必要もありません。日本社会の良さに磨きをかけることこそが最強の中国対応策だと思います。