保守政治家の直言、今こそ日朝対話!。
朝鮮半島で南北間の直接対話が深まりつつあります。仮に北朝鮮の思惑に対し警戒感がある方でも緊張緩和は歓迎だと思います。
圧力一辺倒で万が一戦争になったら一番困るのは周辺諸国です。その一点だけは避けたいのは常識的な感覚です。死の商人でもない限り戦争を欲しません。
国家戦力などと大上段ではなく仲良くして平和が一番という素朴な国民感情から朝鮮半島情勢を見ることが必要なのではないでしょうか。
北朝鮮に言いたいことがあるのならば直接会って言うのが一番です。圧力をかけて相手がギブアップするまで待つというのは無理筋です。
かつて日本がやられたように石油から何から何まで輸出禁止されるだけの包囲網が作れるならばいざ知らず現行の国際情勢ではそれは困難です。
ロシアや中国が完全な輸出禁止包囲網構築方針に従うことは考えらえません。締めきれないことが明白な中で圧力一辺倒は効果が最初から限定的です。
直接対話できる環境を作り出して言いたいことは直接言うというのが本来の外交だと思えてなりません。現状では接点を持つ術が見つかっていません。
また、韓国とも関係が上手くいきません。日米韓連携などと唱えても日韓両国がぎくしゃくしていてはアメリカが踏ん張っても足元を見られます。
ぎくしゃくの原因は慰安婦問題で歴史認識が絡むだけに問題解決は一筋縄ではいきません。双方の国民感情の溝は深まる一方です。
日本は朝鮮半島の南北両国と関係悪化しているにもかかわらず日米韓の連携で北朝鮮に圧力をかけて核ミサイルを放棄させるというのですから自己矛盾です。
根本から対応策を考え直すべき時です。「月間日本」という雑誌があります。3月号に昨年政界を引退した亀井静香氏と自民党幹事長の二階俊博氏が登場してます。
亀井氏は北朝鮮に対して「子供の喧嘩の対応でよいのか」と現状の対応を厳しく批判しています。相手の立場を冷静に見極めよと指摘してます。
日本はアジアの一員であることを忘れてはならない。安倍総理はアメリカの自制を促すべきでアメリカと厳しい協議をしなければならないと主張してます。
二階氏は韓国との関係の悪化を深く憂慮しています。すぐそばの隣国とは仲良くするしかなく緊張関係をあおって対峙するなんてナンセンスだと断言してます。
そして北朝鮮について日本がやるべきことは話し合いを重ねて行くことだと対話を強く促してます。対話こそが日本の選択だと主張してます。
日本は戦争はできないのだから平和外交しかなく謙虚な姿勢を貫き平和外交を展開していくということでなければならないという言葉で締めてます。
保守政治家の懐の深さを感じます。野党は何をしているのでしょうか。野党議員こそが亀井、二階両氏のような主張を国会で展開すべきではないでしょうか。
亀井、二階両氏は、朝鮮半島の南北両国との関係改善に向けて信念に基づいて行動されるでしょう。特に断絶している日朝対話再開の環境づくりを期待します。