中国訪問記5~中国の禹王研究グループ~

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今回の訪中の一番の目的は中国の治水神禹王をテーマにした文化交流の提案でした。4070年前に成立したとされる中国初代の王朝「夏」の創始者禹王が治水を行った山西省にも遺跡があります。

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私たちの訪問した前日激しい暴風雨があり村人が大切に守ってきた禹王のお城に被害が出ました。丘の上にぽつんと立っていますので風の直撃を受けました。禹王像は無事でした。

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4月には村を挙げてのお祭りも開催されます。私たちの地域を流れる酒匂川のほとりには禹王を祀る福沢神社があります。毎年、5月に祭礼を行っています。つながりを感じました。

近くに住む史松齢さんが保存会の会長です。国が文化遺跡として整備をすることが決まったということでした。中国のことですから大がかりな整備が行われそうです。

 禹王の生まれ故郷とされている河南省の登封市。ここの禹王研究グループは活発です。インターネットを活用して研究成果を発信しています。(http://www.dayugl.com/)

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心メンバーの常松木さんらに遺跡を案内してもらいました。洛陽から長安に通じる古道の脇に石が置いてありました。禹王の時代からの岩石だと伝えられているとのことでした。

研究冊子の発行も盛んです。資金を自分たちで寄付を募って資金を調達するということでした。行政に頼らずに民間で活動を進めていることになります。驚きました。

中国国内で禹王にゆかりのある地域で住民の禹王研究が盛んに行われていることを知りました。今後は交流を盛んにしようということになりました。中国で禹王サミットを実現したいです。