昨日、神奈川県大井町立大井小学校で演劇を鑑賞しました。6年1組33人の創作劇でした。素晴らしい出来栄えで涙が込み上げてきました。

台本は、「足柄の歴史再発見クラブ」が2007年に刊行した『富士山と酒匂川』を読み込んで作りました。300年前の富士山の噴火と復興が主題です。

クラブのメンバーの大井みちさんは元小学校の先生で各学校で支援をしています。4年生の時の総合的学習の時間に『富士山と酒匂川』を教材に取り上げました。

富士山噴火を学んだことがきっかけとなり演劇にまで発展しました。半年近く練習して昨年11月に学校内での発表会を行いました。

今度は演劇のもととなった『富士山と酒匂川』を作った「あしがらの歴史再発見クラブ」の皆さんに直接鑑賞してもらおうということになりました。

8人が参加しました。全員、言葉にできないぐらい感動したと感想を述べていました。本当によくぞここまでというぐらいの出来栄えでした。

よく原本を読み込んでいました。重要な史実を正確にとらえていて忠実に歴史を再現していました。先人の苦労をきちんと伝えていました。

故郷を流れる酒匂川は、校歌に歌われています。その酒匂川がいかに厳しい歴史をたどってきたのか演じ切っていました。音楽や照明も良かったです。

45分の演劇が終了した後、富士山の噴火によって酒匂川が氾濫した後の治水を江戸幕府の将軍から任された田中丘隅役の男子児童に声を掛けました。

「これからの時代、田中丘隅のように地域を守る人が必要になるので頑張ってください。」と伝えると「ありがとうございます。」との返事が返ってきました。

みんな目がキラキラ輝いていてとてもすがすがしかったです。やり切った満足感が全身に現れていました。「アカデミー賞みたいな賞をあげたい。」と伝えました。

「足柄の歴史再発見クラブ」は、開成町や南足柄市の方が中心なこともあり『富士山と酒匂川』の記述も大井町が登場する単元が少ないという問題があります。

それにもかかわらず担任の瀬谷学先生は題材に選び『ディスカバー大井~酒匂川の声を聞こう~』と素敵なタイトルの演劇にしてくださいました。

参加したクラブのメンバー一同大感激です。瀬谷先生も熱い思いがあって取り組んでこられたのだと思います。終演後のあいさつでは時折声が詰まっていました。

6年生ですから間もなく卒業して中学生です。感動の思い出が胸に刻まれたと思います。困難を乗り越えた先人の努力があったことを知った意義は大きいです。

自らも成長し万が一の時は故郷のために尽くそうとする大人になろうとするからです。そうしたサイクルで地域は素晴らしくなるのです。

歴史を学ぶことの大切さが凝縮された演劇でした。郷土を知ることにもつながり防災の大切さを学ぶことにもなりました。演劇の力です。

大井小学校の6年1組は卒業してしまいます。もっと多くの皆さんに観てもらいたいと残念でなりません。流域の自治体でこうした活動を応援できたら良いですね。