東大ボート部の先輩と後輩による農業討論。

24日神奈川県山北町の株式会社トヤマの講堂で行われる農業シンポジウムのゲストに前農林水産省事務次官の本川一善さんが登壇されます。

シンポジウムは東大ボート部出身で故郷の南足柄市へUターンし農業で起業する33歳の岸圭介さんが主役です。岸さんの挑戦の話をまず伺います。

大都市部の農業体験希望者に遊休農地を借りてもらい上田や農作物の普段の管理は地域の農家にアルバイトで行ってもらいます。

農地を借りた人にはドローンを使って農作物の生育の様子を撮影しスマホやパソコンで観てもらいます。作業をしている気分を味わってもらいます。

休日にには借りている農園まで来て作業を行うというやり方です。大都市部の方は利用料金が高めで設定できるので事業として成り立つということです。

このビジネスの優れたところは遊休農地の解消になるということです。高齢化が進み耕作条件の悪いところは耕作放棄地は増える一方です。

この現状に待ったをかけれる可能性があります。地域の自治体にとっては民間の力で遊休農地を減らせるのですから期待が高まります。

それと少ない金額ですが多少なりとも雇用の場が生まれます。地域の農家の方のちょっとしたお小遣いになります。健康づくりにも役立ちます。

遊休農地が減らせて雇用の場が生まれてしかも作業する人の健康にも良いということになりますと一挙三得ということになります。

岸さんの超小規模な農業ビジネスの挑戦を東大ボート部の先輩の本川さんはどのように受け止めているのでしょうか。大変に興味があります。

本川さんがやってこられたのは国全体の農業をどうする、自由化の荒波にどう対応する、農協改革の進め方といった大上段の課題です。

一方ボート部の後輩の岸さんがやろうとしているビジネスは極めて小規模で農業とは言えないような取り組みの積み重ねによって農地を救おうとしています。

岸さんの取り組みは、ちりも積もれば山になるということわざのような農業の挑戦です。農業の自由化の流れにゲリラ戦で対応するかのようです。

農水省は、大規模で場合によっては輸出も考えるような産業としての農業で日本の農業を立て直そうとしてきました。真逆の方向です。

シンポジウムで東大ボート部の先輩後輩のお二人に大いに語り合って欲しいです。農業の大規模化も超小規模農業もともに存在価値があることを確認したいです。

本川さんは現在日本ドローン操縦士協会の理事です。岸さんも農作物の生育の様子の撮影にドローンを活用しています。最先端の技術の応用も話題にしたいです。

「若者による足柄平野からの新たな農業ビジネスモデルの創造」をテーマにしたシンポジウムは3月24日、午後1時開場、1時半開演です。

場所は山北町にある足柄平野を一望できる里山の山頂に進出した株式会社トヤマの講堂です。入場は無料でどなたでも参加できます。

シンポジウム終了後会費制で懇親会もあります。シンポジウムの詳細はこちらです。https://www.facebook.com/photo.php?fbid=421669068303517&set=a.157652231371870.1073741828.100013812829596&type=3

場所の詳細はこちらです。http://www.toyama-jp.com/company/access.html