チーム開物成務(かいぶつせいむ)訪中

神奈川県開成町の名前の由来は明治時代1883年に設立された小学校の名前です。開成小学校。その校名が1955年の町村合併の時、町名になりました。

開成とは中国儒教の古典中の古典『易経』の「開物成務」から取られました。物とは人知のこと、人の能力を開発して世の務めを為すこと教育に当たります。

以上はブログで何度もお話しした話しですのでまたかと思われる方もいらっしゃると思います。でもついに開物成務を実践する機会が訪れました。

今日から私は中国を訪問します。物見遊山ではなく中国・浙江省の小さなまちづくりのお手伝いのために4月1日までの日程で訪問します。

上海より南に位置する著名な港湾都市、寧波市にある寧海県橋頭胡街道という町に行きます。中国では市の方が県より上です。街道とは町のことです。

旭東ダイカストグループの山森一男会長がこの地域のまちづくりに乗り出しました。これもブログで紹介しました。このまちづくりが特筆に値します。

一人っ子政策の影響で中国の内政の重要課題として少子高齢化が一気に加速します。社会保障制度が完備していない中で進行するので難問です。

山森会長は、高齢者福祉施設を拠点にしたまちづくりを展開しようとしています。同時進行で公園づくりにも関り桜の木を3399本寄付されました。

3月30日に桜の花見と高齢者福祉施設の開所式が開催されます。そこに参加することになったのです。チームとしての参加を要請されました。

山森会長は、高齢者が元気なまちづくりと美しい景観づくりを車の両輪として進めようとしています。開成町のまちづくりのノウハウが欲しいとのことです。

中国の人たちに伝え一緒に取り組むわけですので「開物成務」そのものです。チーム開物成務と名付けました。今回のメンバーは8人です。

キャプテンは私、バイスキャプテンは明治大学公共政策大学院でまちづくりを勉強中の山神裕さん、次の開成町長選挙を目指しています。

中心となるのは看護師の小林邦代さん。小田原市在住です。山森会長が目指す年を重ねることが幸せにつながるまちづくりのサポートをします。

高齢者に様々な趣味の技能を身に着けて元気になってもらうことを考えてます。芳月流の生け花の津幡弘美さん、私の幼馴染です。

小田原で活躍されている書道家の堤千恵子さん。歌は高齢者を元気にします。南足柄市在住の歌手の橋本京子さん。開成町の紙粘土作家の下山千津子さん。

末広がりの8人の多士済々の皆さんが集まりました。私と看護師の小林さんは現地で専門分野の講演をすることになっています。

私は小さなイノベーションを積み重ねることで町は輝くことを話します。中国ではイノベーションのことを創新と訳しています。

創新は現代中国の今後の発展の核となるキーワードです。小さな創新を積み重ねることがポイントです。郷土の偉人、二宮尊徳の「積小為大」手法です。

今回の訪問は今後の地域間交流の出発点です。開成町のまちづくりが中国の大地に根付き互いの交流まで発展するよう尽くしたいです。