中国訪問記7~反日感情の克服への道~
訪問中ホテルでテレビを見ていると橋下大阪市長の従軍慰安婦をめぐる発言がよく取り上げられていました。その度に先の戦争の映像が流されていました。
影響力のある政治家の歴史認識に関わる発言は一気に中国を駆け巡るということが良く理解できました。テレビを見る度に中国の国民は反日感情を高ぶらせることになります。
今回の中国訪問で中日友好協会の幹部の方、河南省政府の対外関係の幹部の方、安陽市、洛陽市などの地方行政の幹部の方々とお会いしました。知日派の方々は現状を憂慮されてました。
安倍政権に対し厳しい視線を向けていました。また、中国も含めて両国政府が面子でぶつかっているために関係が悪化していると指摘されている方もいました。
一方、禹王について研究している民間の皆さんとは政府間の日中関係の悪化とは全く別次元で人と人との触れ合いの中で交流ができました。ここに活路があるように思えてなりませんでした。
政府間が対立しているのならば民間同士で共通項を見つけて交流する。特に文化交流は対立ではなく相互理解へと進むことができることを実感しました。
中央政府同士の交流が難しいのならば地方政府との交流を盛んにするのも一案です。今回は河南省政府が全面的にバックアップしてくれました。中央政府より動きやすい側面があると思いました。