神奈川県開成町、後任副町長人事に異議あり。

年度末ぎりぎりに突如退職を迫られた小澤均前開成町副町長ご夫妻を励ます会を昨晩開催しました。22人の有志が心底からエールを送りました。

特別ゲストとして歌手の橋本京子さんと書道家の堤千恵子さんをお招きしました。2人そろって小澤ご夫妻にプレゼントがありました。

堤さんが「織(おる)」の一文字を書き、橋本さんが中島みゆきさんの名曲「糸」を歌いあげました。情感あふれるお二人の共演に一同大感激でした。

小澤均さんの解任劇は苦虫をかみつぶしたような後味の悪さが残っています。同級生であって府川裕一町政を支えてきた人物を何の前触れなしに切りました。

府川町長としては相当前から策を練って準備していたようです。今年の年明けからひそかに動いていて一部に情報が流れていたとのことです。

知らなかったのは小澤均さんとなります。片腕中の片腕を切ると決めてずっと黙っていて突如背後から切り付けるような仕打ちでした。

さすがにこのやり方は行き過ぎだと府川町長も感じたのでしょう。小澤さんご夫妻に陳謝しました。謝ってもわだかまりは解消しません。

それどころか表の柔和な表情とは全く別人の冷徹極まりない府川町長が存在することの異様さに今もって信じられない気持ちだと推測します。

小澤さんが辞めて2週間が経過し後任人事がそろそろ決まる時期となりました。連休前に決定とのことでした。すでに人選も済んでいるとのことです。

お隣の南足柄市の元幹部職員で開成町の自治会長経験者を登用するとの情報です。私も知っている方です。温厚で人柄の良い方との印象を持っています。

しかし現在の開成町の副町長として適任かどうかを問われれば明確に否と答えざるを得ません。南足柄市と開成町はまちづくりの手法が全く異なるからです。

南足柄市は富士フイルムという超企業からの破格の税収で行財政運営を遂行してきました。開成町は苦労を重ね無から有を生んできました。

経済情勢の変化が南足柄市を直撃し企業税収は激減しました。追い込まれた南足柄市は、小田原市との合併を模索しましたが失敗に終わりました。

こうした経緯を知っているはずです。それなのに何故に南足柄市の幹部職員経験者を登用するのでしょうか。私には到底理解できません。

混迷を極めている南足柄市の行財政運営手法を取り入れる必要はありません。開成町独自のまちづくりの手法の原則を守り発展させていくべきです。

開成町は庁舎建設の多額の借金を背負い行財政運営をしていかなければなりません。破格の税収構造を前提にしてきた南足柄市の手法は参考になりません。

南足柄市は破格の税収を背景に豪勢な公共施設の建設を続けました。その結果が現在の財政難です。開成町を同じ状況に追い込む危険を冒すのはおかしいです。

後任人事が難航しやむ得ぬ措置として白羽の矢が立ったのだと思います。しかし開成町の将来をにらんだのではなく当座の取り繕いです。

政治や行政は、人柄が良ければ務まるものではありません。その時期の諸情勢をにらんで真に適材適所を充てるべきです。町議会で大いに議論が必要です。