株価で一喜一憂政治からさよならしましょう。

安倍政権、少し前は株価がうなぎ上り。内閣支持率も高値安定であることを背景に安倍総理の本来の主張の憲法改正や歴史認識の見直しに踏み込もうとしました。

国際的な反発が強まると慌てて主張を再び鎧の下に隠しました。維新の橋下徹大阪市長が従軍慰安婦をめぐる発言で火だるまになったことを横目にこの種の問題とは距離を置きました。

とにかく景気が良くなったではないかというアベノミクスの成果を持ち上げることで7月の参議院選挙を乗り切ることの一点突破全面展開戦略を採用しました。

しかし、ごまかしは天が許さないようです。安倍総理がアベノミクスで勝負に傾斜すればするほど株価が揺らいできました。昨日も大幅に値を下げました。

そもそも株価が上げれば万々歳という発想自体が普通の国民生活とはかけ離れています。大量の株を保有し売買することで利潤を生んでいる層は一部の大金持ちか機関投資家です。

それなのにもかかわらず株価の上昇が国民生活の向上に直結するかのような幻想を振りまいてきました。化けの皮がはがれるのは当たり前と言わざるを得ません。

株価のような得体のしれない指標に囚われるのではなく足元の実体経済を見つめてそこをよくする方策を真に考えるべきです。いつまでも幻想を追いかけてはなりません。

脱原発に舵を切り新エネルギーや省エネで経済を興すこと、中国との関係改善を図り輸出振興をすること、この二本柱を基本に抜本的な経済政策の転換こそが王道だと思います。