大将、”秦野の野中広務さん”を目指しましょう!
先週金曜日、自宅に戻ると1枚の名刺が置いてありました。神奈川県秦野市の著名ラーメン店「なんつッ亭」の大将古谷一郎さんの名刺でした。
妻に聞いたら本人が見えたということでした。ラーメンの世界で名を成した男のどすの効いた面構えに”変えるぜベイビー”のキャッチフレーズが良く映えてます。
6月28日(木)の夜7時より秦野市文化会館小ホールで開催の市民向けの勉強会のちらしもありました。ゲストは前・文部科学事務次官の前川喜平さんです。
古谷さんと前川さんの取り合わせ合っていると直感的に思いました。前川さんは権力に媚びずに堂々と物いうエリート官僚です。
安倍総理一強と言われる政治状況の中で官邸からの圧力に抗しおかしなことはおかしいと淡々と述べる姿に驚嘆された方は多いと思います。
政治圧力で政策決定をゆがめてはならないとの正義感からの言動だと思います。心に響くとかいうレベルを超えて魂を揺さぶりました。
古谷さんは20代までは暴走族で無法の政界を走り逮捕経験もあります。そこから一念発起今日の地位を得ました。半端な根性ではありません。
その古谷さんが今政治の世界に飛び込もうとしています。どう考えても真っ当さが失われている状況に一言物申したいとの熱い思いからです。
古谷さんの決断の背景には人間としてこんな政治を許してはならないという正義感からだと思います。前川さんと相通じる側面があります。
古谷さんが政治家への歩みを進める最初の第一歩の記念すべき集会に前川さんが講演することはこれ以上はないと思える組み合わせです。
古谷さんが前川さんの生きざまを学び権力に決して媚びることない政治家になって行って欲しいと思います。期待してやみません。
おかしなものはおかしいと堂々と正論を述べる政治がいま求められているのです。単に反対反対と騒いでいるだけでは支持は広がりません。
身を挺した正論が国民を揺さぶります。前川さんの国会での答弁は聞く人の姿勢をしゃんと正すだけの力がありました。ただものではないと思ったはずです。
前川さんの正義感のなせる凄みだと思いました。本来ならば政治家の中に前川さんのような正義感のオーラを発する人物が出て欲しいものです。
全人生をかけた重みのある言葉を発することができる政治家です。私の知りうる限りでは、故・野中広務先生が代表的な存在です。
戦争中の苦難、差別と向き合い続けた苦悩、京都府政の不正を許さない正義感、権力を恐れない反骨精神。全てが野中先生の一言一言には込められていました。
古谷さんの波乱万丈の人生は野中先生タイプの政治家となる素質十分です。目標は大きく”秦野の野中広務さん”となるよう目指して欲しいです。
ただし一つ注文があります。野中先生も地方政治から積み上げて凄みを磨きました。古谷さんもいきなり国政ではなく地方政治で地力をつけたらいかがでしょうか。
ラーメンの世界で昇りつめたとはいえ政治の世界は商売の世界とは違います。権力欲の魔物の棲む世界です。階段を踏んだほうが良いと思います。