三浦半島ツアー3~進次郎のまち、横須賀~
今回の視察は三浦市が中心で横須賀市は28日の昼から午後にかけて駆け足でした。それでも横須賀市が抱える問題の所在は明快でした。
横須賀は軍港都市です。明治になって日本が近代海軍を組織し軍港として繁栄を始めた都市が横須賀です。軍とは切っても切れない縁があります。
戦後はアメリカとの戦争に敗れ日本は占領され余りかは横須賀を海軍の基地としました。太平洋地域を所管する第7艦隊の拠点です。
汐入駅周辺のどぶ板横丁を散策していたら外国人専用の立ち飲み屋があり賑わってました。体格の良い男女がグループで一杯やってました。
路上で集団で飲んでいる姿は迫力あります。思わず避けて通りたくなります。横須賀は在日アメリカ軍の基地のまちだと実感する一瞬です。
どぶ板通りは、整備されてすっかりおしゃれになっていますがアメリカの香りがする通りであることには変わりがありません。基地と共存のシンボルです。
また、横須賀は坂道のまちです。半端ではありません。急傾斜地に住宅が張り付いてます。階段が張り巡らされていて住宅へと昇って行きます。
火事は絶対に出せません。消防車がホースをあげるのに時間がかかってしまいます。集中豪雨もこわいです。土砂崩れの危険にさらされます。
市街地を歩いていくとアイドルのような輝きを持ったポスターをみかけます。今や自民党のプリンスになろうとしている小泉進次郎衆議院議員のポスターです。
ポスターからもオーラが発してます。目立ちます。今回のツアーを企画してくれた横須賀市議会議員の方の話しですと小泉進次郎さんはまめだということです。
抜群の知名度に胡坐をかいているのではなく地域の小さな集会にもこまめに顔を出すということです。足で稼いでいるのです。盤石なわけです。
小泉進次郎さんは地域を丹念に回っているのですから横須賀市の抱えている問題が熟知しているはずです。自身が課題解決の先頭に立って欲しいと思います。
横須賀市の人口が40万人を割ったというニュースが話題になりました。少子高齢化、人口減少という日本の危機の象徴のまちが横須賀です。
近未来の総理大臣と目される小泉進次郎さんはおひざ元の冷徹な事実を直視して欲しいです。そしてどうすれば脱却できるか地域と一緒に考え発信して欲しいです。
地域のことは市当局や県に任せて自分は国家のレベルで発想し発信するという対応は間違いです。小選挙区選出の衆議院議員は地域の代表でもあるからです。
アメリカ軍の基地を抱え高齢者にとって住みよいとは言えない住環境です。経済の振興を図り生活環境を整えるといっても一筋縄ではいきません。
国と県と横須賀市が一体となって処方せんを見い出さなければじり貧を回避できません。地元がボロボロになっていて本人は輝くということはあり得ません。
今や次の総理大臣のトップに名前が出るまでの存在となった小泉進次郎さんの最大の懸案は地元横須賀市の衰退をいかに食い止めるかです。