私のライフワーク、日中交流。

私の一番最初の中国との接点は1981年5月新婚旅行です。北京と上海と蘇州を回りました。貧しかったですが人民のエネルギーを感じました。

NHKに入ってからは政治家に同行し幾たびか中国を訪問しました。北京が圧倒的に多かったです。竹下元総理大臣に同行して大連を訪れたことがあります。

開成町長に就任してからは神奈川県と遼寧省が友好関係にあることから県知事の中国訪問に同行したこともあります。この時も大連を訪れました。

新婚旅行を除いてはいわば公式行事として中国を訪問していました。中国の方々と個人的に接することはあまりありませんでした。

こうした事情が一変したのが法政大学国際日本学研究所教授の王敏さんとの出会いでした。討論会で偶然ご一緒したことは昨日のブログでも紹介しました。

王敏さんに中国の治水神・禹王が私の故郷を流れる酒匂川に祀られている事実を伝え王敏さんがすぐに視察に来られました。

2010年11月に第一回全国禹王サミットが開成町で開催され中国学会の重鎮の一人中国社会科学院教授の湯重南さんがゲストスピーチをしました。

この流れはさらに拡大して2015年5月に開成町における東アジア文化交渉学会の開催にまで発展しました。中国人研究者が大勢見えられました。

開成町の皆さんが地域を挙げて協力してくれ町役場の若手スタッフの猛然たる頑張りに頭が下がりました。真心のこもった交流は心地よかったです。

この交流が中国との交流を考えるうえで原点となっています。地域の良さを存分に活かして心が通じ合う交流を心がけるのが一番です。

現在の話しに戻しますとおとといは福田康夫元総理に面会して神奈川県厚木市の日中交流行事への参加を快諾していただきました。

昨晩は、昨年訪れて日中の青少年書画展を開催した中国の歴史都市、安陽市の祝振玲副市長ら一行が小田原市を訪問され歓迎宴がありました。

昨年訪中したメンバーが書道や歌でおもてなしをしました。中国との交流のたびに実演しています。日本の文化を紹介するのは大切です。

源流は中国にあっても長い年月を経て日本は独自の発展を遂げていることを知ってもらう格好の機会です。共通項と違い両方を知ることで関係は深まります。

本日は香港からお客さんが来られます。熱烈な孔子の信奉者で世界130か国に孔子像を建立されているということです。王敏さんからのご紹介です。

開成町のあじさいの里や古民家を見学のあと治水神・禹王の遺跡を見て小田原の報徳博物館で二宮尊徳の偉業を紹介することになってます。

明日は旭東ダイカストグループ会長の山森一男さんと今年3月の訪中の成果を受けて今後の中国との交流の進め方について打ち合わせがあります。

翌日の日曜日は厚木日中友好協会のメンバー25人が開成町のあじさい祭りを見に来られますので案内役を務めることになっています。

日中関係ここにきて春の兆しが見えてきました。この時期にもうひと踏ん張りして民間レベルの交流を深める活動を続けていきます。ライフワークです。