少子高齢化・人口減少の時代にあってその流れを克服したかのように開成町はいっけん見えます。しかし周辺市町はすでに人口減少のただなかにあります。

こうした環境下において開成町が果たす役割は、更にその勢いを高めて周辺地域とともに持続可能な足柄地域へと導く使命があるのです。

今日の開成町の土台を創った第3代町長の露木甚造は、開成町を「足柄平野における小田原に次ぐ副中心都市にする。」と宣言しました。

1975年のことです。水田だけと言っても良い開成町が徐々に変ぼうを遂げて行った時期にその将来像をこのように語りました。

視点は開成町だけに当てられているのではなく小田原を含めた地域全体に及んでいました。そして今まさに父が描いた夢が現実になろうとしています。

開成町長の使命は、脈々と受け継いできた開成町のまちづくりの成果を身体全体で受け止め小田原に次ぐ副中心都市の完成にあります。

町長は寝食を忘れこの使命に立ち向かう姿勢を町民と職員に常に見せけん引していく必要があります。周囲の市町の環境が厳しくなっているのですから当然です。

開成町の今がいいから楽しようとなどと町長が思ってしまえば一巻の終わりです。最前線立つ町のトップがさぼれば地域全体の没落に直結します。

常に小田原を含めた地域全体を視野に入れて行動し足柄平野の副中心都市の完成を実現しなくてはなりません。開成町長の位置づけは重いです。

開成町南部地域の基盤整備の最後の難事業の駅前通り線の完成は足柄平野の副中心都市へと飛躍する大きな一歩です。開成町だけでなく地域全体に影響を与えます。

事業推進の絶対のカギがあります。小田急電鉄との強固な連携です。開成町の開発は開成駅の誘致から始まり小田急電鉄とともに歩んできました。

私が町長の時に実現した富士フイルムの先進研究所の誘致も小田急電鉄の全面的な協力がなければ成立しませんでした。それほどの影響力を持ちます。

1万坪の研究所敷地内の地権者と小田急電鉄が話し合い全ての地権者が小田急電鉄に土地を売却するか小田急が保有する別の土地と交換をしました。

地権者が小田急電鉄1社になったわけです。ここから富士フイルムとの土地交渉は加速度的に進みました。民間企業のスピードは行政の比ではありません。

小田急電鉄とは常に太いパイプを持っていないと開発事業は成立しません。町長は電話一本で社長と交渉ができるようにならないと本当の交渉はできません。

府川町長がもしそうした準備を怠っているとすればナンバー2がその任務を果たさなくてはなりません。新任の副町長はその自信があるのでしょうか。

府川町長が解任した小澤均前副町長は富士フイルム先進研究所の誘致をはじめ開成町の開発事業を通じて小田急電鉄から絶大な信頼を勝ち得ていました。

その人物を解任して新副町長を据えたのですから加藤一男副町長は即戦力のはずです。準備万端整っていないとすれば足柄平野の副中心都市の完成は遠のきます。