女性議員を増やすためにすべきこと。
女性の政界進出を促す候補者男女均等法が成立し来年の統一地方選挙では女性議員がどれだけ誕生するかが焦点の一つとなりそうです。
私は女性がどんどん政治の場に進出し女性の視点から活発な問題提起をすることは政治の質を高めるために必要なことだと思い大いに賛同します。
私が町長を務めた神奈川県開成町は女性議員誕生のパイオニアの町でした。東京オリンピックのあった1964年に最初の女性議員が誕生しました。
この女性が引退した後、1人後に続きましたがその後は空白で私が町長に就任した1998年はゼロでした。女性議員の誕生に向けて随分働きかけました。
町の婦人会長の経験者が決断して下さり女性議員ゼロを解消しました。その後公明党が女性議員を擁立し当選させ現在は2議席です。
神奈川新聞社の女性議員の実情調査によりますと葉山町が定数14議席のうち7議席が女性と突出しています。53.8パーセントです。
大磯町が46.2パーセント、鎌倉市が38.5パーセント、二宮町が35.7パーセント、逗子市が35.3パーセントです。
神奈川県にお住まいの人ならばこのランキングを見てすぐにピンと来るはずです。湘南、鎌倉地域ばかりが上位に並んでいます。
美しい景色、所得階層が高い皆さんが多くお住まいの地域です。生協運動などを通じて女性の政治活動への参加も盛んであった地域です。
誤解を恐れずに言えば経済的余裕があり有識者も多い地域が女性議員を多く誕生させていると私は見ています。経済的余裕がないと普通の女性は踏み切れません。
公明党や共産党は党組織としてサポートすることが女性議員誕生の原動力です。この両党がなければ日本の政界の女性参加は惨憺たる状況であったと思います。
自民党は現在最強の古参政党です。現職の男性議員ががっちりと議席を守ってしまっているために女性が割り込むのはよほどのことがないと困難です。
今度法律が成立したからと言って仮にベテラン議員が引退しても次は俺だと虎視眈々と狙っている男性諸氏があまた存在することでしょう。
女性議員を増やすインセンティブはあまり働かないでしょう。となると期待は、既に多くの議員を擁立している公・共以外の野党ということになります。
ズバリ立憲民主党です。女性の議員誕生を方針として掲げ党として仕組みを創り上げて次の統一地方選挙に臨むことを目指すべきだと思います。
立憲民主党は広く市民との連携を党の方針としています。市民運動を支えている女性は数多いです。選抜し支援していくことで党のすそ野も広がるはずです。
立候補できるかどうかは、党として選挙運動、そして最も大切な活動資金を援助する仕組みがないと言葉だけの話に終わってしまうと思います。
先立つものも一定額用意して初めて本当の女性議員擁立、そして選挙運動へと具体の動きが始まります。立憲民主党の地方組織の変革をもたらすと思います。
女性地方議員を誕生させてその女性議員が党の中核へと育っていくルートの確立を期待します。日本の政治風土をも変革する動きにつながると思います。