現状に満足せず挑戦を続ける海老名市政。

神奈川県海老名市、小田急線の特急が止まり、高速道路のインターチェンジができ交通拠点としての整備が急ピッチで進み現在進行形です。

駅周辺には大規模開発が相次ぎリコーの研究所、高層マンション、ショッピングモール、変ぼうは激しく、投資は続いています。

躍進する海老名市の内野優市長に神奈川大学の講義のゲストティーチャーとして登場いただきました。最初から熱気が違いました。

14万人海老名市民のうちの1万人は顔を知っていて3000人は名前と顔が一致すると豪語してました。選挙に強い証です。

豊かな税収を誇ります。420億円余りの一般会計予算のうちの232億円が市税で賄えて固定資産税は100億円を超えているとのことでした。

財政力指数といって市政運営を自前の税収だけで賄えるかどうかを示す指数も高く、1を超えて自前の財政運営が可能な水準です。

今日の海老名市を支えているのはまずは駅周辺開発です。56億円投資して7、8年かけて回収する方針に基づいて着実に運営しています。

新たな高速道路のインターチェンジが完成した効果により物流拠点の進出も相次ぎました。固定資産税の増加につながっているとのことでした。

現在の物流拠点は単なる倉庫ではなくコンピューター管理が徹底していてコンピューターにも固定資産税がかかるので増収の一因だとのことでした。

以上が財政運営による歳入をいかにして増やすかの話しです。開発により固定資産税を増やすことを基本戦略としていることがわかります。

それでは歳出をいかにスリムにするか、いわゆる行政改革の方はといえば民間への委託の徹底による合理化を進めています。

図書館や公民館やプールなどの14の公共施設の運営を民間企業に委ねています。目玉は図書館の運営にツタヤが参画していることです。

駅前にある図書館の1階にはスタバが入っていてカフェの雰囲気です。開館時間の9時より前から行列ができていて夜9時の閉館までにぎわってます。

14万人の利用者数が5年間で72万人まで増えました。貸出冊数は14万冊が67万冊です。民間への運営委託の効果が数字に現れています。

海老名市役所の窓口のワンストップは徹底していて窓口対応には民間の方を充てています。正規の公務員は裏方の処理に徹し棲み分けています。

広告宣伝も積極的です。電車に乗ると若者向けのキャンペーン動画が流れてます。奨学金と家賃補助、毎月上限2万円をアピールしてます。

内野市長は首長の仕事に必要なのはひとつ目にビジョン、二つ目に判断力、三つ目に器量といいました。三つめがユニークです。

首長はより大きな次元の視野を持ち俗にいう器の大きな人物でなければならないということのようです。内野市長自身はまだまだだと謙そんしてました。

就職試験に何かアドバイスはという質問がでました。理屈ではなく正直であることが大切だと言われてました。誠意が一番ということです。

内野市長の話からは、今が良ければよいではないかという姿勢はみじんもありませんでした。海老名市はまだまだ躍進すると確信しました。