教育のまちづくりの最前線の現場を観る。

昨日のお昼過ぎ東京・渋谷のハチ公前に到着しました。太陽がじりじりと照り付けていました。木陰に入るとようやく一息つげます。

駅から徒歩で7、8分の所にある渋谷区の会議室で開催される発表会の会場に向かいました。小学生たちが学んだ事柄を自ら発表する会です。

正式名称はソーシャルキッズアクションプロジェクト。かっこいい名前です。代表の植野真由子さんが司会進行を切り盛りしていました。

日本を代表するおしゃれな街、原宿を小学生の力で変えて行こうというものです。小学生が原宿のキーパーソンたちにインタビューします。

そして自らどのようにして行けばよいのかを考えてそれぞれのアイデアを発表し、渋谷区長の長谷部健さんに提言するという流れです。

いわゆる総合的学習、現在のはやりの言葉で言えばアクティブラーニングのひとつの形態です。時代の最前線の取り組みだと言えます。

全部で5日間のプロジェクトで昨年から始まりました。今年は11人の小学生の発表がありました。瑞々しい発想が印象的でした。

原宿というと若者の街という印象が強いです。子供たちは高齢者も含めてもっと多世代の方々が安心して訪れる街にしたいと考えました。

段差をなくすことから始まり休憩所を設置したり高齢者にも優しいまちづくりをする提案がありました。もう一つ、外国人への対応も大きな課題でした。

原宿は外国人がごった返していてどこのお店も対応に大わらわな状況です。多言語の看板を始め外国人へのサービスを充実させたいという提案が目立ちました。

子供たちは原宿の歴史にも関心を寄せているのが印象に残りました。ファッションの街原宿の昔と今を展示できるスペースを創りたいという提案がありました。

原宿の街並みとファッションの移り変わりが一目でわかるようなミュージアムがあったら人気スポットになりそうです。良いアイデアだと思いました。

このプロジェクトは落書きのない美しい町並みを創りたいという思いがあります。落書き消しのボランティアに参加した子供もいました。

ロボット活用の提案がありました。ロボットは、二つは現代のまちづくりの強力な道具です。子供らしい斬新な発想を活かせる分野です。

青山通りから明治神宮まで通り抜ける表参道のメインストリートを車と歩道を二階建て構造にして分離したらどうかという提案もありました。

このプロジェクトの実現には原宿に居を構える一流企業が協賛し企業の第一線で活躍中のデザイナーたちが応援してくれてますので洗練されてます。

昨年のプロジェクトですがラフォーレ原宿の協力でセンスの良いぼうしとTシャツ、さらにビブスが子供のアイデアを基に実現しています。

原宿で地産地消という提案に対しては企業が所有するビルの屋上を提供してくれて小さな農園となりました。成果が表れるのは子供にとって励みになります。

全国各地どこでも応用可能です。東京のように人材がそろわなくてもできる範囲で挑戦可能です。教育のまちづくりの最前線の現場を観ることができました。