神奈川県開成町長選挙、真の争点2-2

開成町の防災拠点となる新庁舎が完成するより一足早く神奈川県の足柄地域の防災拠点となる足柄上合同庁舎の新本館が竣工しています。

今年2月の竣工で建設費は32億円です。開成町の庁舎が完成すれば開成町に町と県、二つの防災拠点ができることになります。

開成町としては防災力がアップする歓迎すべき出来事です。しかし、大きな疑問があります。

府川裕一町長が神奈川県の地域防災拠点となる足柄上合同庁舎の新本館の建設計画との事前のすり合わせを求めて動いたかどうかです。

何ら情報を得ることなしに建設が進んだた可能性が高いと思います。そうであるのならば府川裕一町長の失点です。

すり合わせの結果を役場庁舎の建設に反映させる機会を逸したからです。設計が完了してからでは手を付けにくいです。

先月新本館周辺の住民の方より新本館建設にともないもっと見学会を開くなど地域住民に説明が欲しいとの要望が県に出されました。

住民に対する事前の情報提供が不十分であったからだと思います。また、すり合わせもなく建設が進められるのはなめられています。

短気な私が町長ならば間違いなく県庁に出向いて県知事に怒鳴り込んでいると思います。

事前にすり合わせをしてふたつの防災拠点の相乗効果で地域の安全度をアップしようとするのが筋ではないかと啖呵を切ったはずです。

足柄上合同庁舎の新本館が完成してから半年です。事前のすり合わせがなかったとしてもその後の対応はどうなっているのでしょうか。

府川町長は神奈川県ときちんとした意見交換の場を持ったのでしょうか。はっきりさせて欲しいです。

もちろん地域防災において町としての役割と県としての役割は異なりますが、目と鼻の先にふたつの防災拠点が誕生するのです。

連携をとってこそ互いの存在が活きてくるのは当然です。連携するための協議の場の設定はトップの役割です。

近くに県の防災拠点が存在するということは開成町の防災の在り方についても大きな意味を持ちます。

例えば記録的豪雨がhっ制した場合でも開成町は山がなく平坦ですので土砂崩れは想定できません。

県の防災拠点は足柄地域全体を見る広域の拠点ですので土砂崩れで被害が出た場合は救援活動の拠点となります。

開成町として活躍の場があります。県の広域救援活動を後方から支援する開成町という姿です。

足柄上合同庁舎の新本館の完成は、開成町の防災対応に関して重大な変化をもたらす可能性を秘めているのです。

協議の場の設定もせずに無関心でいることは府川町政の怠慢だと言えます。防災拠点という箱を造るだけが仕事ではありません。

これだけ大災害が頻発しています。全国すべての地方自治体は防災の在り方を根本から見直しすることが迫られています。

府川町長は開成町役場を防災拠点にするという言葉は上辺だけの掛け声にするつもりなのでしょうか。

来年の町長選挙では県と連携した開成町の防災の在り方も大きな争点です。大いに論じ合って欲しいです。