ホームステイと国際交流とまちづくり
昨日、私の自宅でイハブ・マスードさんという開成町にホームステイ中のアメリカ人大学生の話を聞く会がありました。
名前から推測できると思いますがイハブさんはアメリカ生まれですが、親は、中東のパレスチナ人です。
パレスチナに住んだこともあるので日本とはあまりなじみのないパレスチナの話を聞いてみようということになりました。
イスラエルとの対立が続く政治の話しではなく文化や暮らしの話しが中心でした。
オリーブオイルは欠かせないということでした。アラビア語もさわりを聞きましたが難しいです。
イスラム教の聖典コーランを読む音声も聞きました。読むというよりは歌うという表現の方が適当です。
イハブ・マスードさんは、カリフォルニア州立大学サクラメント校の25歳の大学生です。
日本に興味を持つきっかけは日本のテレビゲームだったということです。ゲームは日本力の一つですね。
妻の知人よりホームステイの受け入れ可能な家庭を探しているので協力して欲しいと打診があり頭を悩ませてました。
快く協力を申し出てくれたのが来年4月の開成町長選挙に出馬する山神裕さんでした。
忙しいのに対応できるか心配する私に対しご自身の息子さんのホームステイ体験を語ってくれました。
アメリカではホームステイの受け入れは文化となってます。大変に世話になったので今度は恩返しをしたいとの話でした。
そして6月より山神さんのお母さんが食事の世話をして山神さんの家族が中心にイハブさんの活動を支えました。
山神さんは外資系の銀行の出身ですので英語には対応できます。そうしたキャリアもものを言います。
イハブさんも安心して日本体験をする上で大きな支えとなったことは間違いありません。
山神さんを中心にイハブさんを支えるネットワークがあれよあれよという間にできました。
開成町の鳥海教育長も一肌脱いでくれました。開成町の小中学生の英語授業にイハブさんを招いてくれました。
町議会議員の和田繁雄さんは元IBMでアメリカ駐在経験もありイハブさんのガイド役を務めました。
隣町の山北町に進出した株式会社トヤマは、計測機器などの製造メーカーで小さなグローバル企業です。
3週間の職業体験の場を提供してくれました。日本の最先端のものづくりの現場を垣間見た経験は今後に活かせるはずです。
町議会の議員の下山千津子さんは開成町の古民家の風鈴祭りに招待したり日本の文化に触れ合うお手伝いをしてくれました。
私も多少は応援しなければといけないと思い日本大学と神奈川大学の講義に招きましたが話が難しかったかもしれません。
箱根町の山口町長にお願いして16日の箱根大文字焼きにイハブさんを招くことができたのがせめてもの救いです。
イハブさんは24日に帰国ですが山神さんを中心にイハブさんを支えるネットワークができたことは今後に活かせます。
留学生への心のこもった日本体験を提供したり、ホームステイの場を用意することを通じて国際交流が可能です。
山神さんのように外国との接点を持っていたリーダーが誕生すれば開成町らしい国際交流の新展開が可能となります。