神奈川県開成町長選挙、真の争点3-2~おごりと町政~

おごりが出てくると世の中の風景が粗雑に見えてきます。多くの方々の努力が後景に退きます。

あたかもすべてが自分だけの努力で成り立ったかのような誤解が生じます。世の中をなめてかかります。

私自身の町長時代を振り返ってもそうした危機の時代がありました。今思うと危なっかしさに身がすくむ思いがします。

町長になりたての1998年2月から2000年4月ぐらいまでがそうした時期に当てはまります。

誘われるままにお酒を浴びるほど飲んで、大言壮語してました。町長はこんなもんかと図に乗ってました。

しかし天はちゃんと見てました。身体を壊してしまいました。間違いなく天罰が下りました。

お酒を止めて生活を立て直し早起きして6時には役場に出かけて早朝に勉強しブログの発信を続けました。

精神状態がまっとうになれば徐々に仕事の方もまっとうになってきます。再起することができました。

現在の府川裕一町政を見ていると私ほど極端ではないですが明らかにおごりによる危機症状が出ています。

やかましいことを言う私を避けました。最も煙たかった小澤前副町長も切ることができました。

今や自分が初めて王者になった気分に浸っているのではないでしょうか。そうとしか思えません。

8月15日の平和の集いの日にいかに優れた新庁舎か自慢する挨拶をするなんておごり以外の何物でもありません。

小田急線開成駅に来年春以降に快速と急行が停車することに対し町長がどう振る舞うか注目されます。

俺が止めたみたいな対応をする動きが見えます。町長選挙を意識していろんな宣伝をすることでしょう。

しかし開成駅に快速・急行が止まるのは駅周辺の開発事業が進行した結果であることはだれの目にも明かです。

開発事業には府川町長は全く手を下してません。何の苦労もなく果実だけを手にしているにすぎません。

本来ならば謙虚な姿勢で自らの幸運を喜び緊急に対処しなければならない課題に全力を尽くさなければなりません。

快速・急行停車に伴って乗降客に変動が出るでしょうし駅周辺の渋滞や駐車場の問題だって心配です。

浮かれている暇はありません。うれしいニュースを町のために粉骨砕身努力するきっかけにしなくてはなりません。

開成町のことだけを考えていては広域行政は成り立ちません。開成駅の発展が近隣にプラスだけをもたらすとは限りません。

開成駅に快速・急行が止まることはお隣の新松田駅の優位性を大きく損なう決定でもあります。

朝の通勤時間に新松田駅で乗車しても新宿方面の快速・急行に座れない恐れが出てきました。

新松田駅周辺に駐車場を借り車を利用していた方は開成駅周辺へ駐車場を移すことを検討するのではないでしょうか。

松田町にとって喜ばしい話ではありません。町長たるものは周辺の環境変化にも気を配ることが不可欠です。

自分のところが良ければそれでよいというのでは話になりません。共存共栄の道を探るべきです。

配慮不足は本人の性格もあるでしょうがおごりが更にその症状を悪化させます。心して自分自身を律することができるかです。