もう一つの代表選挙~国民民主党の玉木雄一郎さんに期待する~

自民党総裁選挙ばかりが注目を集めていますが一足早く国民民主党の代表選挙が行われてます。

なにせ支持率が1パーセントの野党の代表戦ですので国民の関心のカヤの外だと言わざる得ないのが実情です。

しかし国民民主党の国会議員数は、衆議院が38人で参議院が23人の61人で無視できる数ではありません。

個別に議員を見てみますと代表戦を戦っている玉木雄一郎さん。幹事長の古川元久さん。

長野の篠原孝さん、総務大臣を務めた原口一博さん、かの前原誠司さんも名を連ねています。

参議院でも政策通で鳴らす共同代表の大塚耕平さん。山形の船山康江参議院議員も会派としては参加してます。

立憲民主党よりはるかにベテランぞろいで実績のある議員が揃っているとの印象です。

しかし、昨年秋の衆議院選挙で小池百合子都知事率いる希望の党による排除の論理による大混乱の余波を受け続けてます。

立憲民主党の枝野代表らを排除した側の張本人がメンバーですので立憲民主党とすれば感情的しこりは消せません。

国民民主党としては当面は孤高の姿勢で臨むしか方法はなく代表選挙も政治の番外編となってしまってます。

でも私は代表選挙を戦っている玉木雄一郎さんに期待してます。香川ですので第二の大平正芳元総理を目指して欲しいです。

香川の田舎町で生まれ東大から大蔵省、その職をなげうって衆議院選挙に出馬して落選しました。

2009年の衆議院選挙へ再挑戦してからずっと小選挙区で勝ち続けてます。選挙は盤石です。

政界を引退した亀井静香さんがとても期待していて私も亀井事務所で何度も会いました。

大変なスポーツマンです。さわやかな印象でした。ハーバードへの留学経験もあります。

田舎の泥臭さを持ちつつ中央省庁の中枢にいてグローバル社会も観て落選経験もあります。

盤石のキャリアだと思いました。現在49歳、玉木さんのような方がたくましさを身に着けて日本をリードして欲しいです。

国民民主党としては実績のある議員を揃えていても1パーセントの支持率ではどうあがいても存続は厳しいです。

かといって支持率アップが期待できる環境には全くありません。危急存亡の時期を迎えています。

将来の日本国総理を担える人材だと私が確信する玉木さんにとって最大の正念場です。

まずは代表戦で勝利し名実ともに党の顔となったあとどう行動するかでその後の流れは決まります。

「改革中道」の党の基本路線を堅持するとすれば政策は独自路線をとらざるを得ません。

立憲民主党や共産党と消費税増税で一致しない点もあるでしょうが貫かざるを得ないです。

問題はその一方で選挙においては野党統一が可能な選挙区では柔軟に対処できるかが試金石だと思います。

まずは来年の統一地方選挙で野党統一候補の擁立に向けて腕力を発揮することだと思います。

玉木さんに足らないのは凄みです。候補者調整は汚れ役の最たるものです。果敢に挑戦して欲しいです。

汚れ役の体験を経れば自ずと凄みが出ます。悪者になることを恐れずに大きな政治家になって欲しいと思います。