神奈川県開成町長選挙、真の争点4-2~首長の器(うつわ)~

才気煥発でなくともコツコツと自分の特色を磨き上げて大きな器となる人物もいます。

私は小渕恵三元総理大臣は後者のタイプの典型だと思います。自ら鈍と称していました。

でも本をよく読み大変な勉強家でした。それと何でも見てやろう精神というか見聞を広げようと努めていました。

私は、府川町長が町長になりたての頃、小渕元総理タイプを目指して欲しいと思いこの話をしました。

まずは、全国でどんなまちづくりが進んでいるか貪欲に調べるのが最初です。勉強は必要です。

自分でわからなければ有識者に聞けばよいだけです。小渕元総理はここが上手でした。

一方で町をこまめに回ることに力を入れます。町民から意見を吸い上げるパイプになるのです。

両者がかみ合えばトップ自らオリジナルの政策を打ち出すタイプと違いみんなの力でまちづくりができます。

しかし、その後の府川町長の行動をみれば、残念ながら馬耳東風だったと言わざるを得ません。

府川町長は小渕元総理のように自らの器を大きくする道ではなく地位を守る楽な道を選びました。

トップが勉強もせずに地位に甘んじていれば、地域はすたれ、自らの地位を危うくするのに愚かな選択をしました。

開成町は明らかにその兆候が見えてます。9月2日、町を挙げての防災訓練がありました。

早朝から雨が降り出し時折強い雨が降っていました。昨今の集中豪雨を思い出させるようでした。

数日前には天気はわかっていいます。雨が降った時にはどうしようとスタッフと相談し知恵を絞ったはずです。

予想した通りの天気になりました。朝、防災行政無線から放送が流れます。町長として一声を発するチャンスです。

「本日は雨です。今年も全国で集中豪雨による大きな被害が出ました。気を付けて訓練を行ってください。」

この一言だけでも町民の防災意識を大きく高めます。町長自らにとっても防災行政無線を扱う訓練になります。

全くそのような対応はありませんでした。それどころか町としての統制が取れているとは思えませんでした。

地元自治会の防災訓練に参加しました。自治会長さんらが雨の対応に大わらわだったことだけが印象に残りました。

雨は次第に激しくなり雷が鳴りだしました。町役場のスタッフの姿は見えませんでした。

開成町の場合は自治会が中心となる自主防災会が防災の要ですがそれにしても町の影が見えなさ過ぎです。

結局集まっただけで訓練は中止となりました。自治会長さんの判断でした。三々五々解散となりました。

町の防災体制はいったいどうなっているのかと肚が立ってきました。ひど過ぎます。

府川町長のおひざ元の自治会の防災訓練の様子を聞きました。私の統制が乱れていたということでした。

全国で集中豪雨が頻発していて時期の雨中の訓練です。この機会を活かして何をすべきがが全くありません。

このような状況で災害が発生したら町当局は確固とした指揮がとれるのだろうかと心底から心配になりました。

現在の地位を守ることが目的と化した町政の危機はこうした時に現れると思いました。町長選挙の争点です。