9・11テロ事件から18年目の日に思うこと。
2001年9月11日アメリカ・ニューヨークの貿易センタービルやワシントンの国防総省などがテロ攻撃を受けました。
この日が来るたびに私はNHK政治部の先輩記者を思い出します。長谷川浩さん(当時55歳)です。
長谷川さんは当時外交・防衛などを担当するNHK解説委員でした。9・11テロ事件について解説しました。
2001年10月10日「あすを読む 新しい紛争と世界」という解説番組に出演しました。
「犠牲者の中にユダヤ人が欠勤していて一人も含まれていない。」という不可思議な事実に言及したということです。
15日の午前中NHK敷地内に長谷川さんが倒れているのが発見されました。飛び降り自殺とされました。
どのような関連があるかは闇の中です。しかし突如自殺する動機は解明されてません。
9・11の日が来るたびに長谷川さんの変死がふと頭をよぎります。「陰謀」の2文字がちらつきます。
アメリカが戦争を起こすときは最初に攻撃しません。相手から一撃を受け世論の高揚とともに攻撃を仕掛けます。
日本の真珠湾攻撃がその典型です。1941年12月8日、追い込まれた日本は真珠湾を奇襲攻撃しました。
日本のやり方はきたない卑怯だとの世論が巻き起こりました。参戦する大義名分が自ずと出来上がります。
9・11の時はアフガニスタンのタリバン政権が標的になりました。テロ事件の首謀者をかくまっているとされました。
報復のための戦争が起こりました。2003年にはイラク戦争にまで発展しました。
追い詰めて相手が我慢しきれず攻撃を仕掛けると強大な軍事力で反撃に出るというパターンです。
トランプ政権になってアメリカはこのパターンに沿った軍事戦略を強めていると見えて仕方がありません。
対イランはその典型です。イランがどこまで我慢ができるのか、限界を超えて攻撃してくれば戦争です。
アメリカは待ち構えているように思います。かつての大日本帝国の姿とダブって見えてしまいます。
そして世界に一番の脅威を与えるのは中国との覇権争いであることは間違いありません。
トランプ大統領はアメリカをしのぐ国となる可能性のある中国への警戒感から貿易戦争を仕掛けたのではないでしょうか。
アメリカの国力が健在のうちに叩きのめしておこうという狙いです。抜き差しならぬ事態に発展する危険性があります。
世界最強の覇権国アメリカに対し新興国の中国が挑戦しています。アメリカは中国の首根っこを押さえたいのです。
ここで中国が我慢しきれずに経済紛争から軍事上の紛争にステージをあげた場合は戦争へと発展します。
覇権国に対し新興国が挑む構図となった場合は戦争になりがちだということがいわれています。
中国の経済的躍進は目覚ましく国力に対する自信を深めています。自信が過信にとってかわると戦争の危機が訪れます。
あり得ない話ではないです。アメリカは中国の一撃をじっと待ち戦争への準備をすでに始めているかもしれません。
日本としてアメリカに付き従うだけで本当に自国の安全と平和を守れるのか根底から見直す時代に直面しています。