20日に投開票が行われる自民党総裁選挙は安倍総理の圧倒的優勢が伝えられ勝負という意味の関心は薄れてます。

安倍政権が押し進める在日米軍普天間基地の名護市辺野古への移設が争点となっている沖縄県知事選挙はまだわかりません。

このところの沖縄の地方選挙の結果は、安倍政権側に有利に情勢が動いていたことは明らかです。

今年2月に行われた移設予定地の名護市長選挙で移設反対の現職市長を破り安倍政権側が推す新人が勝ったのが決定的です。

翁長知事が土俵際まで追い込まれたと思いました。体調不良もその流れに輪をかけました。

こうした情勢は8月8日、翁長知事が急死したことで情勢が一変しました。翁長知事の遺志がクローズアップされたからです。

弔い合戦は勢いをつけます。翁長知事を支持してきた陣営は翁長知事の身を賭した生きざまに息を吹き返しました。

衆議院議員の玉城デニーさんの擁立にこぎつけ安倍政権側が推す前宜野湾市長の佐喜真淳さんとの激突の構図となりました。

私は、今回の選挙戦は、翁長知事の遺志を継ぐの喝がないのかのただ一点に絞られていると思います。

翁長知事の遺志とは、きわめてシンプルで沖縄には新しい基地を断じて作らせないというものです。

昨日の両候補の第一声を琉球新報から見てみると佐喜真さんは、翁長知事の4年間を対立と分断だとしてます。

基地問題については、普天間基地の返還を前面に打ち出しその移設先が辺野古であることは避けています。

私はこの選挙戦術に疑問を感じます。佐喜真さんも沖縄人である限り在日アメリカ軍基地の過剰な負担を是認していないはずです。

普天間基地の返還のために車で1時間ほどの辺野古に新基地を建設することが負担軽減になるかといえばなりません。

国策に逆らうことはもはや困難でそれよりも政府から経済支援を受けて経済振興にかけたらどうかという判断だと思います。

私は佐喜真さんはこの辺りの苦悩をもっと正直に打ち出し苦渋極まる決断であることを有権者に伝えるべきだと思います。

翁長知事の施策への一方的な挑戦であって身体を賭して戦ってきた翁長知事への哀悼が感じられません。

佐喜真さんのこの戦術はマイナスに作用すると思います。死者を批判する姿勢は共感を呼ばないと思います。

玉城デニーさんは、翁長知事の遺志を前面的に打ち出してます。玉城さんは翁長知事の次の言葉を特に強調しました。

「イデオロギーよりアイデンティティーを大事にしよう」という翁長知事の遺志をしっかりと受け継ぐと宣言しました。

その上で辺野古には新しい基地を作らせない意思を明確にして選挙戦を堂々と戦っていこうと呼びかけました。

「イデオロギーよりアイデンティティー」、主義主張ではなく同じ沖縄人として辺野古基地の建設は許せないということです。

沖縄は、これまで一度として自ら在日アメリカ軍基地の建設を容認したことはありませんでした。

今回の知事選挙で初めてその強固な伝統にほころびが出るかもしれません。30日の投票結果は重大です。