激戦が予想されていた沖縄県知事選挙、結果は8万の大差で翁長知事路線の継承を訴えた玉城デニー氏が勝利を収めました。

玉城氏が得た396662票は過去最多の得票だということです。名護市辺野古への新基地ノーが示されました。

出口調査の分析によりますと無党派層の70パーセントが玉城氏に投票したと報じられてます。ここが決め手でした。

固い政党支持層ではなく一般の県民が意思を明確にしたのです。予想を超える大差の原動力となりました。

この結果をもたらしたのは翁長知事の急死でした。8月8日の訃報が昨日の選挙結果の真の原因であることは明らかです。

翁長知事の急死で陣営は一気にまとまる機運を得ました。弔い合戦という最強の戦術を手に入れました。

翁長知事の遺志を継ぐという一言で理屈ではなく沖縄県民1人1人の心に響き渡ります。シンプルで力強いです。

新基地の建設場所である名護市の市長選挙では移設反対の現職が敗れました。今年2月のことです。

これで翁長知事を支持するオール沖縄体制は土俵際まで追い詰められたと見られてきました。

辺野古新基地建設を貫くことに対する暗雲が漂い安倍政権側は知事奪還に自信を深めたはずです。

そうした思惑は全て翁長知事の死によって吹き飛ばされてしまいました。結果としては玉城氏に雪崩を打ったに近いです。

私は玉城氏を推す側の事情通の方に情勢を聞いたことがあります。この結果は全く予想してませんでした。

相当に厳しい選挙で負ける可能性も十二分にあると悲観していました。私も暗い気持ちになったほどです。

この方がなぜ結果についての予測を間違ったかを考えるといわゆる左翼陣営側の弱点が浮かび上がってきます。

左翼は理念理屈を信条に活動してきました。弔い合戦などという情念の世界を軽く見る傾向があるのだと思います。

この方は、翁長知事が急死した時、最悪の事態だと悲観的に捉えていました。私は違うと直感しました。

私はこれでよい勝負になるかもしれないと思いました。絶妙の時期を選んで翁長知事は身を挺したと思いました。

この辺りの捉え方の認識がいわゆる左翼の方と私の違いだと思いました。情念のレベルを重んじるかどうかの違いです。

翁長知事が急死してとっさに「これはやばい」と感じたのはむしろ保守の佐喜真陣営の方だったと思います。

義理と人情、情念を駆使して戦う中で政治を行っている保守の方には、錦の御旗をとられたと危機感を持ったはずです。

翁長知事の遺志を継ぐの一点突破で攻められたら防ぎようがないことを熟知していたと思います。

佐喜真陣営は窮余の一策として「対立ではなく対話」を打ち出しましたが遺志を継ぐの声にかき消されました。

選挙結果は、翁長知事の遺志は単なる個人的な情念ではなく沖縄県民の強固な意思であることを立証しました。

翁長知事は自らの生命と引き換えに新基地建設を阻止するというたすきを玉城氏に引き継ぎました。

勝利した玉城氏にとっては遺志を継ぐという最大の公約を果たすため今度は自分が沖縄のために身を挺する番です。