11月11日「治山・治水と国の役割を考える」シンポジウム

第2回「富士山と酒匂川流域  噴火と減災を考える会」シンポジウムを11月11日小田原市で開催します。

場所は、お堀端コンベンションホール(旧ナックビルの5階、小田原駅から徒歩5分)です。開場は13時半、14時開演です。

会員以外の一般の参加費は1000円です。申し込みは会のアドレスへメールするかファックスでお願いいたします。

メールは、fuji-sakawa-gensaikai@postman.email ファックスは、0465-82-0438です。

富士・酒匂減災会は、2010年9月に発生した酒匂川上流部での記録的集中豪雨に触発されて結成されました。

時間雨量で100ミリを超える集中豪雨が神奈川県西部を流れす酒匂川の上流部に降り注ぎ土砂崩れが頻発しました。

黒い砂が大量に河川に流れ込みました。スコリアと呼ばれる1707年の富士山宝永噴火で堆積した砂でした。

富士山噴火は今なお現代に影響を及ぼしているのです。軽く水の透過性が高いので遠くまで運ばれ厄介です。

集中豪雨の脅威が迫っている中酒匂川流域全体で備えるべきだと考え2016年4月に会が発足しました。

昨年6月静岡県小山町長、小田原市長、大井町長、山北町長、神奈川県防災安全部長を招きシンポジウムを開催しました。

県境を超えて上流部の鮎沢川も含め酒匂川流域全体の自治体の連携を密にして備えて行くことで意見が一致しました。

一部の町長からは国の役割に対する期待感が表明され県だけでなく国も交えて対応をとるべきだとの意見が出ました。

こうした考え方を踏まえて11月11日の第2回シンポジウムの開催となりました。

基調講演者は一般財団法人砂防・地滑り技術センター理事長で元国土交通省砂防部長の南哲行さんです。

パネリストは、国土交通省河川計画課長の廣瀬昌由さん、神奈川県県西土木事務所長の横水博之さん。

小田原市長の加藤憲一さん、小田原市自治会総連合会会長の木村秀明さん、コーディネーターは会の副会長の幕内忠一です。

日本全体の砂防対策を担ってきた国土交通省のOB,それに現役バリバリの河川計画課長が揃い踏みは画期的です。

2010年9月の集中豪雨以降の酒匂川水系の河川管理の現状と課題についてがまず最初のテーマです。

富士山の噴火リスクも無視できず内閣府において火山灰の影響の検討が始まっています。

富士山噴火という脅威にどう立ち向かうのか砂防や河川管理を中心に意見を伺います。

そして地元自治体、住民としての役割、県の役割、国の役割はどうあるべきかに議論を進める予定です。

特に国の役割について議論を深めることができればと期待してます。地方自治体だけでは手に負えないからです。

県をまたがって酒匂川は流れていますので調整役としての国の役割に対する期待があります。

仮に基盤整備が必要ということになれば巨額な費用が必要で国の支援は不可欠です。

国土交通省の関係者から直接話を伺える貴重な機会です。多くの皆さんに是非とも参加していただきたいです。