先日、まちづくりについて話し合う勉強会があり町長時代に私の書いた小論が話題となりました。

私もすっかり忘れていて早速引っ張り出して読み直してみました。タイトルは「高い志こそが鍵」です。

町長最後の年度の2010年に公務員向けの雑誌の求めに応じて私の町長時代を総括したものです。

私は、1998年2月に町長に就任し、歴代の町政の計画的なまちづくりの結果、類まれな地域資源を受け継ぎました。

あじさいの咲き誇る美しい田園景観と小田急線開成駅周辺に広がる27ヘクタールの開発用地でした。

歴代町政の熱い思いが詰まった地域資源をどう活かし開成町をより発展させるかが私の町政でした。

あじさいの一点突破全面展開、小さいけども平坦といい逆転の発想での自転車の町づくり、古民家再生の温故知新。

最先端企業の研究所誘致と新設小学校の建設といった町政の流れを説明した後、開成町と日本の生きる道を記述してました。

政府に対しては地方のことは地方でより一層取り組めるよう地方分権改革を求めました。

アジアの中の日本という視点を大切にし中国や朝鮮半島との文化的つながりに光を当て直そうと呼びかけてました。

欧米一辺倒の近代日本からの歴史を大転換させる時代に直面しているという問題意識でした。

また、これからの日本、メイドインジャパンだけでなくウェルカムトゥージャパン、すなわち国際観光の重要性を訴えてました。

人口減少・少子高齢化時代を乗り越えるためには海外からの活力の導入は不可避との考え方です。

そして最後の最後に「高い志が鍵」だと結んでました。女優の有馬稲子さんが新聞に書いたコラムからの引用でした。

「志の高さは男をも美しくし、そして国に奇跡を起こす」という有馬さんの文章に刺激を受けたのでした。

キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの生きざまについての一文でした。「志の高さ」という一言にしびれた記憶があります。

町長最後の年の私の掲げた理想、志は、「教育のまちづくりを土台にしてアジア諸国との多文化共生時代の創造」でした。

開成町で育った子供たちが成長し、世界、特にアジア諸国との連帯に力を尽くす姿を夢見たのでした。

この志は道半ばどころか入り口も作れないまま現在に至ってしまってます。読み直してみて責任を痛感しました。

アジアと世界の中の開成町を考えることができる人材に私の志を託したいとの思いが一層強まりました。

現在の府川裕一開成町政の議会答弁からはは世界に開かれた日本という発想は全くうかがわれません。

私は国際観光だけを言っているのではありません。志と言い換えても良いもっと高い理想を訴えているのです。

開成町からアジアと世界の中で生きる日本の姿を発信していくことが日本の新時代を創造するといっているのです。

もちろん小さな一歩ですが小さな一歩が日本中で起きればとてつもない変革につながります。

開成町は、理想の姿を提起する先導役だというのが私の考え方です。新しいリーダーの登場を時代が求めてます。