国民民主党、自民党に接近したいのならば正々堂々と。

野党第3党の国民民主党の自民党への傾斜が顕著になってきてます。今月6日夜は自民党幹部と会食との報道もありました。

本来は玉木雄一郎代表も参加し自民党の二階俊博幹事長と会談する予定であったということです。

玉木代表の代表就任を名目にした両党の接近ぶりを内外に示す場であった可能性が強いです。

報道によれば直前になって玉木代表が影響の大きさを懸念してドタキャンしたとのことです。

玉木代表は、代議士です。「士」とされる以上は、「二言」は、笑われます。みっともないです。

私は玉木代表の将来性に大いに期待する一人です。スーパーエリート官僚出身でありながらさわやかなナイスガイです。

出身地が香川県ですので首相を務めた大平正芳さんのようなリベラルな大政治家になって欲しいと思ってます。

でも優柔不断は絶対にダメです。常に旗印を明確にすることが長期的信頼を勝ちうる王道です。

自民党の将来のプリンスの小泉純一郎さんも先の総裁選挙で誰を支持するかあいまいにして叩かれました。

周囲の環境がいかなる状況であっても自らの判断を明確にしいったん決めたらその道を進むことが何より大切です。

言い訳は許されません。今回の不名誉な振る舞いを猛省してもらい生まれ変わって欲しいです。

国民民主党は「対決ではなく解決」をスローガンに掲げました。反対一辺倒ではないと明言したのです。

「憲法改正」「沖縄基地問題」「日米経済協議」「森友・加計問題」で自民党と論じればよいのです。

自民党と議論する場を設けオープンな議論をすることの方がよほど信頼を勝ち得ると思います。

自民党の大幹部と会食しようとして叩かれそうだから出ないという対応と真逆の姿勢を取るべきであったのです。

国民民主党が自民党との協議を正式鮮明にしその論議を通じて党の主張を実現するという選択はあり得ます。

密談で自民党と接近を図ろうなどという手段は完全に時代遅れです。何事もオープンが歓迎される時代です。

正々堂々と自民党と政策協議に臨んで大枠で合意がなされるのならば閣外協力、更には連立政権を考えるのが筋です。

そうした国民民主党の行動にイエスというかノーというかは国民が選挙を通じて決めることです。

おっかなびっくり逃げ回っていては何もできずに代表の座から滑り落ちることになると思います。

玉木代表が第2の大平正芳さんになれるかどうか試練の時を迎えました。思い切った行動を期待します。

野党の立場を離れ与党に転じる方向を目指すのも決断です。何度も言うように明確にすることが何より重要です。

不明朗さは悪影響を広げます。地方選挙において国民民主党の自民系の候補への支持があいまいな形で進展しています。

政治をわかりにくくさせる元凶です。自民党への接近を掲げるのならば正々堂々と打ち上げるべきです。

国民民主党の自民党への接近は自民党一強状況を更に強めるのかそれとも一定の歯止めをかけるのかです。

成否を決めるのは覚悟です。とりわけ代表の不退転の覚悟です。玉木代表の大変身に期待します。