地上波テレビのバラエティーばかりの内容に絶望している方にお勧めの番組があります。放送大学です。

衛星放送の231、232チャンネルで放送してます。無料で第一線の研究成果の講演を聴けると思えばよいです。

時間がある時、短時間細切れで視聴することはしばしばありました。昨日は、ほぼ半日視てしまいました。

3連休の最初の勤労感謝の日に昼前から突如寒気がして発熱し体調不良となり出かける予定を急きょ取りやめました。

休養を命ぜられたと思い立ち3日間入っていた予定をキャンセルしてもらいひたすら寝てました。

3日目の午後になって熱もすっかり下がりましたが外に出てはぶり返すと思い、自宅でテレビ視聴となりました。

リモコンをいじっているうちに放送大学に行き着き、結構面白いので、そんのまま夕飯時まで視てました。

バラエティー番組の出演者のように話のプロではなく研究者ですのでトーク技術は見劣りしますが中身が違います。

世界で展開しているエリート教育についての紹介でした。韓国、台湾、香港、中国で進められているのを知りました。

アメリカが中心と思い込んでいたら近隣の東アジアで選抜した優秀な学生に小学生の時から特別教育を展開していました。

韓国の事例を詳しく伝えてました。将来韓国からノーベル賞を出すことを目標の一つにしているということでした。

国家が優秀な才能に特別な教育を与えるのは良いとして目的をはっきりしないと危険だと思いました。

ノーベル賞のためにというだけでは弱いです。人類の発展、直面している困難の打開するためとか明確にすべきです。

放送大学では現在は故人となっている一流の研究者の過去の講義やインタビューを放送記録から選び放送してます。

昨日は世界的な考古学者の江上波夫さんのインタビューを放送していました。面白かったです。

1991年に放送されたものということなので27年前の放送です。全く色あせている感じがしませんでした。

江上さんが最後に述べていた言葉が印象に残りました。日本こそ地球全体を見渡し新しい歴史をかけるという趣旨でした。

あらゆる学問は欧米が中心ですので自ずと欧米中心の歴史観で物事を見て判断しがちです。

欧米だけでなく東洋の世界からの視点も取り入れて世界全体を見た歴史観を打ち立てるべきだというのが江上さんの考えです。

それができるのは明治維新でいち早く欧米の近代科学技術を取り入れて近代化に成功した歴史を有する日本だということです。

東西文明の融合を果たせる位置にあるのは日本で、その歴史的使命を果たさなければならない責務があると聞こえました。

このような壮大な自覚をもって研究にまい進されていた江上さんに心より敬意を表したいです。

本来ならばこうした自覚は国家の未来を担う政治家が持たなくてはならない自覚です。何人いるでしょうか。

風邪を引き休養の機会が得られて放送大学の充実の内容の一端に触れることができた3連休でした。風邪の功名でした。