沖縄県の翁長前知事は、辺野古への新基地建設を阻止するため身を挺して戦い抜き後進に道を譲りました。

その壮絶ともいえる最期の姿は、私にとって今年の10大ニュースのいの一番に来る出来事でした。

政治家として意思を貫徹する気概、現在の政治家にとって最も不足している部分で翁長前知事がお手本を示してくれました。

自らの肉体的生命と引き換えに翁長前知事は、沖縄県民に対し大いなる目的のために団結を呼びかけたのでした。

翁長前知事の情念が何かと対立が絶えない政党の団結を促し、有権者の心を揺さぶりました。

9月の沖縄県知事選挙では、後継者として指名した玉城デニー現知事が8万票余りの差をつけて勝利しました。

辺野古新基地の建設予定地の所在地である名護市では3月に市長選挙があり建設容認派が勝ちました。

翁長前知事側は土俵際まで追い込まれた中での県知事選挙でした。翁長前知事の急逝によって流れが変わりました。

8月に翁長前知事が死去したことが沖縄県知事選挙の最大の要因であったことははっきりと銘記しないとなりません。

イデオロギーではなく翁長前知事の情念が勝利へと導いたことに過小評価してはなりません。

玉城デニー新知事がさっそく試練に直面してます。政府は、辺野古新基地建設の方針を全く変えません。

今月14日には建設予定地に土砂の投入を開始しました。政府にとっては既定方針通りの対応だと思います。

民意を踏みにじる行為ですが想定の範囲内の出来事でいきり立ってもしょうがないと思います。

ありとあらゆる場面で断固たる抵抗の意思を示していく行動が今後の玉城デニー知事の責務となります。

翁長前知事の情念のおかげで知事に当選した玉城デニー知事は、情念で翁長前知事に報いる必要があります。

その際に玉城知事の出自は、沖縄県民を始め内外の人々の情念を揺さぶるに十分な内容を含んでいます。

玉木知事は、アメリカ海兵隊員と沖縄人の母の子です。父親は、アメリカに帰国し母はシングルマザーとなりました。

母は、父の記録を処分してしまいました。記憶を消すためでした。父親は存在しなかったものとされたのです。

玉木知事は、出自のためいじめを受けそれでも逆境をはねのけて育ち現在は沖縄県知事の座に就きました。

こうした人生を歩んできた玉木知事は新基地建設を阻止する主張をするうえで特別の条件を持っていると言って良いです。

アメリカの海兵隊員との間のハーフである玉木知事が沖縄の民意を代弁するインパクトを想像して欲しいです。

玉木知事は11月アメリカに行ってニューヨークで講演しました。出自から語り出し新基地建設反対の意思を伝えました。

アメリカ政府の立場は日本政府と軌を一にしています。しかし地道な訴えかけはじわじわと効いてくると思います。

世界に向けて民主主義の国を宣言しているアメリカがなぜ沖縄の民意は踏みにじるのかという問いは説得力があります。

翁長善知事の遺志を継ぐためにいま最も大切なことは諦めないことです。玉木知事の情念がカギだと思います。