日本大学と神奈川大学で私が担当している講義は、まちづくりの最前線の雰囲気を感じ取ってもらうことが狙いです。

私には致命的な欠陥があります。まちづくりの現場から離れてすでに8年になろうとしていることです。

現場感覚が薄れてきていて評論風になってきています。実践者の息吹を学生に伝えられなくなってきています。

このため、今年度からは、助っ人をお願いしています。現場の匂いがプンプンするゲストを迎える機会を大幅に増やしました。

20日は、日大の三軒茶屋キャンパスの近くにある世田谷区駒繋(こまつなぎ)小学校のPTA会長ら3人をゲストに招きました。

小学校を拠点に住民がまちづくりへどのような貢献をしているのか取り組みを具体に話してもらいました。

この小学校では、PTAが11月に大掛かりなバザーを行って地域住民と一緒に盛り上がっています。

その場で防災について知ってもらうコーナーを設けたりして地域のまちづくりに貢献しています。

このように現場で実際に行っている話に基づいて講義が進行すると学生たちの関心は格段に高まります。

特にPTA会長は、元NHKアナウンサーでしたので人を引き込む話し方のプロでしたのでなおさらでした。

講義の最後に面接の際にいかに印象をよくするか、身なりや話し方についてアドバイスがありました。

学生たちは誰一人居眠りせずに熱心にメモを取っていました。私の講義の時とはだいぶ様子が違いました。

現場の空気を吹き込むと大学生でもがらりと態度が変わります。もっと感受性の高い小学校で行ったらどうなるでしょうか。

今年は足柄の歴史再発見クラブが開成町のふたつの小学校で行っている出前授業4回すべて参加させてもらいました。

元開成小学校の先生の大井みちさんが中心になり毎年実践している活動でクラブの活動の主な取り組みのひとつです。

地域を流れる酒匂川について災害の歴史や川の水の流れを安定させる仕組みについて私たちが学んだ内容を子供たちに伝えます。

1回は現場見学をしてもう1回は教室での授業です。今回は実験的な取り組みが行われました。

開成南小学校で先に現場を観てそこから感じたことをグループでまとめ発表してもらうというやり方でした。

今月10日に行われた発表会ではちょっとした衝撃を受けました。小学校4年生を侮ってはいけません。

川底を深く掘ってその土で土手を強くします。川底は平らではなく波打たせ魚が住みやすいようにします。

更に景観を考えてレンガを活用します。防災から環境保全、景観まで考えたすごい提案がありました。

私たちゲストティーチャーの解説が子供たちに刺激を与えたと思いうれしくなりました。

ゲストティーチャーは、講義や授業の場を活き活きとさせ新しいアイデアを生み出す創造的空間に変化させます。

大学にせよ小学校にせよ、こうした講義や授業を1年間徹底して行ったらとてつもない変化をもたらすと思いました。

開成町でまちを挙げてこうした教育方法を幼稚園から中学校まで取り入れたら開成町の教育は変身すると確信しました。