2015年の8月から準備を進め2016年4月に「富士山と酒匂川 噴火と減災を考える会」を立ち上げることができました。

2010年9月8日、静岡県東部から神奈川県西部地域を時間雨量100ミリを超える記録的集中豪雨が襲いました。

この災害対応において富士山などを源流とする酒匂川水系の自治体の連携が不十分であることがあからさまになりました。

住民側から関連自治体のお尻を叩き、住民の目に見える形で連携を深めることを目指しました。

酒匂川水系の中心都市は河口部に位置する小田原市です。小田原市の住民の方に中心的役割を担る体制づくりをお願いしました。

小田原市内の河川の防災体制強化の住民運動を始めていたスーパーヤオマサ名誉会長の田嶋享さんを会長とする形が整いました。

2016年4月に正式に会が発足し静岡県小山町の前危機監理官、日本大学の火山研究者を招いて講演会を行いました。

昨年6月2日に小田原で静岡県小山町、神奈川県小田原市、山北町、大井町の首長によるシンポジウムを開催できました。

上流から河口まで酒匂川水系全体の連携強化で意見が一致しました。画期的なことだと思います。

大井町の間宮町長(当時)からは、国が管理する一級河川化も視野に入れるべきだとの発言がありました。

富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会としては、このシンパジウムを受けて更に酒匂川水系の現地調査を重ねました。

今年11月11日に小田原で国土交通省の河川計画課長らが参加して再びシンポジウムを開催しました。

進行役を務めた会の副会長より酒匂川水系の一級河川化の検討もありうるのではないかとの問題提起がなされました。

会を発足して以来の集大成を発表したシンポジウムだと思います。けじめがついたのではないかと思います。

今後は、問題提起を受けた側の行政、とりわけ小田原市を中心とする水系の自治体の積極的な行動が求められます。

その中でも小田原市長の役割は極めて大きいと思います。国の関与を強めるためには相当の力技が不可欠です。

小田原市長が音頭取りをして水系の自治体のトップをまとめ住民と一体となって要望する体制づくりが課題です。

ところで小田原市長選挙をめぐり大きな動きがあり自民党の守屋輝彦神奈川県議会議員が出馬との報道です。

市長選挙は、再来年の5月の予定ですが加藤市長も出馬するのであれば激烈な選挙戦となることと思います。

選挙戦を通じて酒匂川水系の治水の在り方を大いに論じてあって欲しいと切望して止みません。

小田原市長の実践力が問われる格好のテーマであるからです。議論ではなくやるかやらないかです。

守屋県議が出馬を決断した背景には、加藤市政に対し積極果敢な行動力が乏しいとの市民の不満があると推測します。

受けて立つ加藤市長としては自らの政治手法は決して小田原評定ではないとの反論をするうえでも恰好なテーマだと思います。

現状の酒匂川水系の治水をめぐる水系の自治体の連携はまだまだ不十分です。市長選挙を転機として欲しいです。