堂々たる小田原市長選挙に向けて

小田原市選出の自民党・神奈川県議会議員、守屋輝彦さんが昨年末小田原市長選挙出馬を表明しました。

選挙戦は、今年4月の統一地方選挙ではありません。来年5月に予定されています。1年以上先です。

守屋県議は、この4月の統一地方選挙の県議会議員選挙には出馬せず浪人して小田原市長を目指すということです。

大した決心だと敬服しました。浪人しても生活できる環境にあるとはいえそう簡単にできる決断ではありません。

守屋県議の決断はさっそうとしていて凛とした精神が健在な政治家がいることを示しました。

目先のことを考えれば県会議員のバッジをつけていたほうが有利なことはいくらでもあります。

様々な会合の招待が来ますし多額の報酬も得ることができます。そうした誘惑を一切捨てたところに志を感じます。

守屋県議の身を捨てた姿勢を感じ取り支援の度合いが一層増すのではないかと推測ができます。

1年4か月余り徹底して小田原市内を回り決断に磨きをかけ洗練した政策を打ち出して欲しいと期待します。

現職の加藤憲一市長にとっては強力な対抗馬の出現ですが、ひるむことはありません。選挙の強さは折り紙付きです。

早々に4選を目指す決意を表明し一騎打ちの構図を固め選挙戦本番へと進んで欲しいです。

加藤市長も守屋県議も50代前半のバリバリの現役世代です。この世代の真っ向勝負を期待するのは私1人ではありません。

政治信条と政策を真正面からぶつけ合って正々堂々とした市長選挙が行われることは小田原市の活性化につながります。

現在の小田原市にはまっとうな政策論争が不可欠です。県西地域の中心都市として正念場を迎えているからです。

全国的に見て交通の利便性は群を抜いています。世界の観光地、箱根の玄関口として地理的条件も際立って恵まれています。

しかしピーク時には20万人あった人口は、昨年12月1日現在で19万118人で人口減少に歯止めがかかってません。

旧市街地の商店街はシャッターが目立ち店をたたみ駐車場になったり小規模なマンションとなっています。

小田原市は県西地域の中心都市で広域行政の要です。近隣の1市8町の自治体にとって小田原市との連携は欠かせません。

昨今集中豪雨などの災害が多発化している状況となり小田原を中心とする災害体制の見直しも急務です。

こうした状況を抱える中で来年行われる小田原市長選挙は、こうした課題を乗り越える具体の処方せんが問われます。

加藤市長、守屋県議という最高の役者が揃いました。正々堂々と真正面から小田原市の活性化を論じ合って欲しいです。

また県西地域全体の未来像についても徹底的に議論してほしいです。中心都市の責務だと思います。

小田原の地域政治を評して「小田原評定」という言葉があります。議論ばかりして決断がないことをやゆしています。

もはや「小田原評定」をしている余裕はありません。方向を決めたのならば積極果敢に実践をすることです。

加藤市長と守屋県議の熱い論戦が「小田原評定」を脱するきっかけとなることを期待します。