神奈川県開成町府川裕一町長、甚(じん)さんに叱られる!

私の父、露木甚造は、開成町の町長を20年務め、町長退任後の翌年1983年にこの世を去りました。

ブログの「私の平成史⑪」で書いているように死去する翌年に念願だった小田急線開成駅が開業しました。

開成町は、この小田急線新駅開業により駅周辺地域の開発の推進という次のまちづくりの段階へと進みました。

父は、新駅開業の晴れがましい場所にはいませんでした。しかし、今日の開成町の発展の基礎を造った人物でした。

父の愛称は、名前の一文字をと取って「甚(じん)さん」でした。父の決まり文句は、歌舞伎の台詞みたいで格好が良いです。

「露木甚造は、ほらは吹いてもうそはつかない。」、選挙の時はこの名文句を決め台詞にしていました。

NHKの人気番組に「チコちゃんに叱られる」があります。誰もが知っているように知らない意表を突く知識が得られます。

とんちんかんな答えをしたりすると5歳のチコちゃんに「ボーと生きてんじゃねーよ!」と大声で叱られます。

もし露木甚造が天から降りてきて、チコちゃんのように開成町長選挙について問い質したらどうなるかを想像しました。

番組名は、「甚(じん)さんに叱られる!」、決め台詞は、もちろん「ほらを吹いてもうそつくな!」です。

ゲストは、2人の候補者、府川裕一町長と新人の山神裕さん、それと息子の私の3人となります。

最初に山神さんに質問するはずです。山神さんの父で町長在職2年10か月で急死した輝(あきら)さんに期待していたからです。

「天国で山神輝とよく話している。息子が町長になるために奮闘中だと聞いているが何を一番訴えたいのか?」

おそらく山神裕さんは緊張しながら、自ら掲げた政策を整理して「甚さん」に真面目に答えることでしょう。

「いくつもいらない。ひとつでいい。細かいこと考えるな。大きな気持ちを持ってほらを吹け!」と叱られると思います。

府川裕一町長には政治の基本中の基本としてうそをついてはいけないということを厳しく問うと思います。

副町長だった小澤均さんを昨年3月突如解任したことについてです。父は、府川町長も小澤さんも、もちろん知ってます。

2人とも息子の私の同級生だからです。特に小澤さんは、父が町長時代に採用した職員です。

「順一(私のこと)から聞いたところだと、裕(ゆう)ちゃんは、副町長の均(ひとし)ちゃんを切ったようだが?」

府川町長は、しばらく無言の後、重たい口を開いて「切ったんじゃなくて自分自ら辞めたんです…。」と答えます。

父は、すかさず、帝国陸軍時代に鍛えた迫力で怒鳴り上げ「ほらは吹いてもうそをつくな!!!」と声を張り上げるでしょう。

府川裕一町長が小澤副町長を切っていながらうその言い訳をして回っていることは天から見ればお見通しです。

それでも府川町長は、いつものパターンでずっと無言でやり過ごそうとします。父は、悲しい顔をして見つめることでしょう。

最後に父は、息子の私に向かって言います。「お天道様に恥じない政治をすることが一番大切だ。」