神奈川県の西の端の開成町から2時間かけて都心に通っていると電車の車窓や乗降客から地域ごとの勢いの差を実感します。

とにかく東京はにぎやかです。新宿や渋谷にいると人口減少に悩む日本の姿を想像するのは難しいです。

そして研究室のある日本大学のキャンパスは、世田谷区の東急田園都市線・三軒茶屋駅が最寄り駅です。

歩いて商店街を通り抜けると学生だけでなくベビーカーを押している若いママさんたちと常にすれ違います。

ママさんたちに電動自転車が人気のようで前と後ろに子供を乗せて走らせている姿もしばしば見うけます。

世田谷区では、少子化もよその世界の話しに見えてしまいます。若くて活気に溢れているからです。

人口減少・少子高齢化対策が笛吹けど踊らずで効果が上がっていない一因は、東京で政策を考えるからではないでしょうか。

東京は首都ですが日本全体の実像の縮図とは言えません。人口減少といってもイメージが湧きません。

全く同様のことが神奈川県でも言えます。横浜駅や川崎駅のごった返している様子は東京に似通ってます。

神奈川県の県庁所在地は言うまでもなく日本最大の基礎自治体横浜です。374万人ですので、鳥取県の6倍以上です。

川崎も157万人で、武蔵小杉周辺を中心に更に開発ラッシュが続いていますので人口は、さらに増えます。

川崎の勢いは赤ちゃんの数の増加にも表れています。東京の世田谷区と同じ現象が起きています。

川崎市内には7区ありますがそのうちの5区で自然増です。亡くなる人より生まれる人が多いのです。

神奈川県で自然増が3桁なのは、武蔵小杉のある川崎市中原区だけです。今年の1月1日のデータで116人の自然増です。

一方三浦半島や、神奈川県西部に目を移すと惨たんたるありさまです。人口は減り赤ちゃんも産まれません。

神奈川県で昨年12月ひと月でいちばん人口が減ったのは、横須賀市で294人となってます。

亡くなる人の方が生まれてきた赤ちゃんより211人も多いとのデータとなってます。人口減少と少子化は顕著です。

神奈川県西部の中心都市小田原市も同様です。ひと月に119人人口が減り自然減は91人です。

横須賀市も小田原市も著名な都市で交通の利便性も良いのになぜこうした現象が起きるのか七不思議のひとつに挙げて良いです。

深刻どころか神奈川県の危機ではないでしょうか。東京への一極集中現象に引きずられて神奈川県内の人口バランスが崩れてます。

神奈川県も人口減少・少子化問題を県庁所在地の横浜で考えるので切実感が乏しいのではないかと勘ぐってしまいます。

横浜と川崎が栄えればその果実は、他地域にも降り注いでくるというのは幻想の極みです。

逆です。勢いのあるところには投資が集まり更に活性化し、その逆の地域はますます廃れます。格差は広がります。

三浦半島地域も神奈川県西部地域も著名な観光地を抱えていて産業基盤もありながら衰退の道を辿ってます。

神奈川県として県内の人口のアンバランスを特別テーマとして取り上げて総力を挙げて対策をとる時期にきています。