立民・辻元国対委員長の電撃辞任論

立憲民主党の辻元清美国会対策委員長が韓国籍の弁護士から政治献金を受け取っていたことがわかりました。

夕刊フジの報道を受けて辻元さん自身が記者会見して認めました。「ショックだ。」と語ったとのことです。

2013年に1万円、14年に1万2千円、総計で2万2千円の政治献金を受け取ってました。

2011年3月に民主党政権、菅内閣の外務大臣だった前原誠司さんが25万円の違法献金で辞任しました。

報道によれば辻元さんは、辞任を否定しました。さてどのような対応をとるべきなのでしょうか。

辻元さんは国会対策委員長で野党第一党の国会運営を指揮する責任者です。常に政権側の閣僚を追求してきました。

厚生労働省の不正調査問題では根本匠大臣は、その任にあらずと辞職を求める立場を貫いています。

また、就任以来、辻元さんの国会対策の発言は、常に先鋭な反対の主張を舌鋒鋭くテレビカメラの前で語ってます。

そうした辻元さんの過去の言動から見れば、事案が軽微で、事務的なミスだからといって容認できるとは思えません。

辻元さんが、自らを厳しく律する姿勢を貫くのならば電撃辞任もあってよいのではないかと私は思います。

他人を攻めるスタンスをとる場合は、自分の身に逆の火の粉が降りかかってきた場合の身の処し方は厳格であるべきです。

辻元さんはスキャンダルはないかと狙われ徹底的に過去の献金を洗われたのかもしれません。

そうであっても事実は事実。本人も認めている以上は、責任問題が浮上するのは当然のことです。

献金をした相手は、韓国籍の方です。日本との関係が極めて悪い今の時期に最悪のタイミングで明るみに出ました。

ネットの時代、保守系の支持者からここぞとばかり辻元さんへ抗議が殺到することでしょう。

統一地方選挙や参議院選挙がまじかに控えています。批判の書き込みは収まるどころか増殖することでしょう。

軽微な犯罪であるとかないとかの冷静な議論は吹き飛び、感情的な言論が飛び交い炎上もあると思います。

そうした事態への危険性を考えると電撃辞任は有力な選択肢です。潔く肩書を外せば逆に強みになります。

政権側には、幹部職員がセクハラ騒動や公文書の偽造までしていても副総理兼財務大臣を辞めない麻生太郎さんがいます。

対照的な姿勢が際立つ舞台をしつらえることができます。辻元さんの発信力をもってすれば肩書なんて関係ありません。

身を挺して相手に肉を切らせて反撃に出て政権側の骨を切るぐらいの骨太の対応を期待したいものです。

辻元さんの辞任を契機に立憲民主党としての基本姿勢も再考すべきだと思います。頑なすぎます。

特に国会対策は、妥協の場です。棒を飲んだ主張をしてばかりいては、ぎすぎすさせるだけです。

国会として国民のためにどのような議論を保障すべきなのかという大義名分をとりつつ折り合う場面がなければなりません。

立民の国会運営はそうしたこなれた姿とほど遠いです。時には調和の姿勢も取れる人事を行うチャンスです。