私の平成史㉖~企業誘致7~
しつこいですが絶対の原理なので繰り返します。何としても実現するという強い思いが先行して初めて創造できます。
何か客観的な理論あり、財源もあるから地域に適合した企業誘致が実現するとは到底思えません。
無から有を生み形の企業誘致は、その事業を実現しようとするリーダーの強い思いが全てに先行します。
ここが確立せずに中途半端な形で企業誘致がスタートしても実現は、全く見通せません。絶対の原理だと思います。
企業誘致にチームで対応する場合も全く同じです。チームとして一致した強い思いが共有されていなければ進みません。
格好だけつけても時間の無駄です。強烈な意思を共有し実現に向けて実践あるのみというチームでなければなりません。
口先だけ企業誘致を進めますなどと公約しても、それは意味がありません。実践するだけの強烈な意思でなければなりません。
精神論のように聞こえるかもしれませんが、最も大切な基本中の基本の態度です。ぜひ参考にして欲しいです。
富士フイルムの先進研究所の誘致の成功は、莫大な税収増をもたらしました。5億円を楽々上回る増加でした。
いちばん固いのは固定資産税の増です。先端の研究所は、設備の更新も盛んですので継続して税収を確保できます。
先進研究所の誘致成功で27ヘクタールに及ぶ開発区域全体の開発の進行も確実となり将来の固定資産税が見込めました。
法人税収は景気によって左右されますが、正規の勤務者の数によって配分される仕組みですので研究所は有利です。
最新の製造現場は人はいません。ロボットとコンピューターです。研究所は、人材が命です。
2006年4月から操業を始め2008年後半にリーマンショックが起きるまでは左うちわ状態でした。
リーマンショックで法人税は見込めなくなりましたが固定資産税の方は堅調で町財政を支え続けました。
また富士フイルムの研究開発拠点があるという町のイメージアップも見えない効果として挙げられます。
アメリカのカリフォルニアのシリコンバレーのように研究者の行き交うイメージを妄想していました。
自由な服装で研究者がカラフルな自転車で通勤するみたいなイメージでした。日本ではそうはなりませんでした。
小田急線開成駅前から研究所までを送り迎えする送迎バスに乗り込む研究者たちはイメージと異なりました。
通勤というスタイルです。電車からどっと降りてきてそのまま無言でバスに乗り込む様子は暗いイメージです。
せっかくの先進研究所です。研究員のライフスタイルというか働き方も変えて服装も含めて華やかになって欲しいです。
外国人ももっと増えるのかと思っていましたが、そうでもありません。駅前で英語が飛び交う街のイメージとは遠いです。
富士フイルム先進研究所誘致成功というインパクトをまだ活かしきっていない感じがします。
今後の課題として町と富士フイルムとの間で大いに議論し先進研究所のある町のイメージアップを図って欲しいです。