企業誘致シリーズ最終回は、私たちの地域で今何に取り組んだらよいのか持論を述べさせてもらいます。

私たちの住む地域は、神奈川県西部、足柄平野の北部に位置します。程よい利便性と地下水が豊富なことが特色です。

豊かな水を求めて開成町の隣の南足柄市(当時は村)に進出してきたのが富士フイルムです。1934年のことです。

ここから南足柄市は富士フイルムの発展とともに歩む典型的な企業城下町としての歴史を刻んできました。

富士フイルムは、地域の中核中の中核企業として存在し豊富な税収と雇用の場を与え続けて行きました。

21世紀になってデジタル革命の急激な進展が富士フイルムを襲い、企業城下町南足柄市にも多大な影響を与えました。

この大きな時代状況の変化をとらえて先進研究所誘致を仕掛け、成功に導いた経緯を語ってきました。

では、今後はどうなるのでしょうか。このまま推移を見守っていればよいのでしょうか。

全く違います。研究所は、地域にとって雇用の場ではありません。めったに就職できる職場ではありません。

税収の源であることと、勤務する職員に良質な住宅を提供することで定住人口を増やすことに狙いがあります。

地域にとって雇用の場を増やすための企業誘致を検討することと、同時に更なる税収源、定住人口の増を目指す必要があります。

私たちの地域にとって先進研究所の誘致成功は、単なる通過点に過ぎません。継続した努力が不可欠なのです。

南足柄市、開成町のトップがまず手掛けなければならないことは、富士フイルムの今後の投資動向です。

研究所誘致によって、そこから産まれる成果を製品化する場を同時に提供できないか当初考えていました。

医薬品や化粧品に関する新商品の製造へと進むことを期待してました。高度に管理された薬草栽培の可能性も見ていました。

しかし、現時点では、可能性は見えてきません。今後の投資はどうなるのかトップとして情報把握は不可欠です。

富士フイルムの動向は依然として地域経済に対する影響は絶大です。常にトップ同士話し合える関係が必要です。

開発用地はすでに用意されています。南足柄市の沢長生前市長の時に足柄産業集積ビレッジ構想が出来上がってます。

富士フイルム先進研究所隣接地に150ヘクタール近くの農地を転用し開発することが認められています。

この開発をどうするのか、両市町にとって決定的重要課題です。具体の動きがみられないことが歯がゆくてなりません。

富士フイルムの投資が見込めないのならば、どういった産業に照準を絞り誘致を仕掛けていくか決めなければなりません。

トップ同士が本当の本気で動き出さないと全く時間の無駄です。現状は嘆かわしいとしか言いようがありません。

足柄平野北部の将来の財源とできれば雇用、そして定住人口の確保がかかっているのです。もっと深刻に考えて欲しいです。

企業誘致に関しては両市町は一心同体です。市町の壁を完全に無くすことが必要です。両市町は、正念場を迎えています。