神奈川県西地域初の女性県議の誕生への期待高まる

昨夜、小田原市民会館で小田原青年会議所主催の神奈川県議選出馬予定者の公開討論会がありました。

私は、女性の政治参画を進める考えから小田原市議の佐々木ナオミさんを一貫して支援してきました。

自らの信念と主張をはっきりくっきり展開してました。私の期待を軽々と超える出来栄えでした。

驚いたというか、がっかりしたのは、現職の小澤良央(よしなか)さんの受け答えでした。

35歳の1期目、父は、前小田原市長の小澤良明さんです。自民党公認候補で支持基盤は盤石です。

公開討論ですので当然制限時間があります。3分とか30秒とか、90秒とか。厳しく仕切られていました。

時間オーバーすると、そこで発言が止められてしまいます。小澤さんは7回もストップがかかりました。

発言が尻切れトンボになるということは締まりがなくなります。現職県議とは思えませんでした。

公開討論会という勝負の場面で何度も同じ過ちをするのは、政治家としての基本的な力量が不足してます。

前回の県議選は無投票でした。選挙の洗礼を受けずにいきなり県議となった弱点が如実に現れました。

大村学さんは、佐々木さんと同様、小田原市議から県議へと挑戦を決意しました。しかし、なぜなのかが今ひとつ不明です。

小田原を良くするためには県の力が必要なのでステージを変えていくんだということだけでは不十分です。

地域活性化の手段として海水浴の振興を強調してました。「食欲、性欲、海水浴」が人間の3大欲望だと言ってました。

笑いをとろうとしている気持ちは理解できますが、たとえが下品です。飲み屋で冗談を言い合っているみたいです。

人口増加策として自らが仕掛けた合コンの成果を解説してました。県会議員のレベルの施策だとは思いませんでした。

2人に対し佐々木さんの主張は際立ってました。討論会の動画を公開するそうですので確かめて下さい。

佐々木さんは自らの生い立ちを正直に語ってました。両親が身体障碍者の家庭に生まれ育ったということです。

その家庭の中で誰もが幸せに暮らせる社会こそが大切な社会だということを肌身で感じたということです。

弱者とともに生きることのできる社会という理想を実感として語れる候補者であることに魅力を感じました。

最後に心を揺さぶるような発言をしました。女性の政治参加の大切さを語り始めました。

それでは終わりませんでした。自らの政治信条を市議会議員としての活動に絡めて訴えてました。

いつも反対ばかりしていると批判されていることに対し、自らの信条を貫いた結果だと反論してました。

佐々木さんの議会活動に忖度はないと言い切ってました。この強い政治姿勢が小田原の県議には不可欠だというのです。

県議会では大都市の県議が圧倒的で小田原の県議はわずか2人です。ここで主張しなければなりません。

信念を貫いてきた自らの議会活動の体験は必ず生きるはずだと確信をもっていました。

公開討論をじっくり聞いて、県西地域から初めての強力な女性県議誕生への期待が一層高まりました。