神奈川県開成町長選挙、両候補と陣営の違いが鮮明に

先月17日、新人の山神裕さんが決起集会を開いたのに続き現職の府川裕一町長が9日に決起集会を開きました。

両候補の人格、陣営としての選挙の取り組みが好対照となりました。有権者にとっては判断しやすくなります。

集会の参加人数では新人の山神さんが上回ったようです。山神さんが超満員、府川さんがほぼ満員という感じです。

山神さんは組織がなく地道な、無所属候補の草の根活動で参加者を募ってきましたので称賛に値する成果です。

しかし、来賓となると話が違います。来賓は、山神さんが自らが通った明治大学公共政策大学院の指導教官でした。

一方、府川町長は、現職の強みを発揮して政治家や労働団体の幹部ををずらりと招きました。

自民党の現職国会議員を始め近隣の首長や県議会議員勢ぞろいといった様相だったと聞きました。

府川さんは2017年10月の衆議院選挙では民進党の候補を全面的に押しましたが今回は一転して自民党と手を組みました。

勝つために方針を180度転換したのだと思います。見事な決断と見るか筋を通さないと見るか評価は分かれます。

府川町長は、新庁舎の建設で新しい補助金を獲得するために汗をかいたと強調したと聞きました。

私が知る限り真っ赤な嘘です。新エネルギー関連の補助金を獲得するため国土交通大臣につないだのは公明党の町議です。

町議と担当職員と町長の3人で陳情に行きました。町長の発信力がなく町議が苦労したとの話しが伝わってます。

おまけがあります。早く到着したため3人はコーヒーを飲みました。支払いの時になって異変が起きました。

府川町長が財布を忘れたと突如言い出したためだれが払うかということになり担当課長が払ったということです。

一方、山神さんは、もっと自分のきらびやかなキャリアをアピールしたらとみんながやきもきするほどです。

自分が歩んできたことをひけらかすことに非常に憶病です。政治家を目指す人としては珍しいです。

今日は東日本大震災が発生した日です。山神さんは現役の銀行マン時代何度もボランティア活動に足を運びました。

こうした地道な活動を自慢するようなことをしません。控えめ過ぎるのではと思うほどです。

決起集会には、最後のエールが催しを盛り上げる最強のツールです。こちらも両者は好対照でした。

府川町長のエールを指揮したのは時期町議選に出馬予定の井上慎司さんで、地域の阿波踊り活動に熱心な若者です。

井上さんは、山神さんの決起集会にも顔を出し紹介されてました。今回の選挙は純粋に中立で臨むということでした。

府川町長のエールはやらないと私には明言していましたが、そんな話はどこかに吹っ飛んでしまったようです。

一方、山神さんのエールは、自身が所属した慶応大学野球部のつながりから応援に駆け付けた方々です。

先輩後輩の固い絆で結ばれていました。2枚舌などという言葉とは無縁の純粋な応援でした。

24日には公開政策討論会も実施も決まりました。選挙戦は、いよいよ次の段階に入ります。超激戦です。