神奈川県というか東日本で最小の町、神奈川県開成町。面積わずか6.5平方キロメートル。

但し平坦で宅地開発すればどこでも住める町。この町を舞台に奇跡のまちづくりが展開されてきました。

1960年代、70年代の高度成長時代に行き当たりばったりの開発を避けて都市計画を導入しました。

1965年に狭い町域全てを都市計画区域に編入して開発規制をしたのです。画期的決断でした。

町を3分割して田園区域、住居区域、開発区域に位置づけた土地利用方針を確定し堅持し続けました。

田園空間には一斉にあじさいを植えて公園のような景観を創り出し、小田急線開成駅を1985年に誘致しました。

田園地域のあじさいは町のシンボルとして有名になり、はかやぶき屋根の古民家も再生できました。

駅から広場つ地域にはマンションが建ち、富士フイルムの研究所、新しい小学校も開校しました。

人口は着実に増加し、街ができた時の4600人から18000人に迫るところまで来ました。

現代のまちづくりの奇跡の事例のひとつで、その奇跡は、今も基調は変わっていません。

16日にはついに小田急線開成駅が急行停車駅となります。利便性は格段に高まり住む人が増えると予想されます。

このような状況下で3選を目指す府川裕一町長に新人の山神裕さんが挑戦し、激しい選挙戦となってます。

常識的には考えられない選挙です。発展を続けているのにあえて選挙で民意を問う理由がわからないかもしれません。

今度の統一地方選挙の中でも開成町長選挙の意義は、際立って大きいと私は考えています。

まちづくりが順調に進展している時にあえて先を見て直面している危機を受け止めて問題提起しています。

山神さんは、安閑としていれば周囲で急速に進展している少子高齢化・人口減少の荒波に巻き込まれると警告してます。

勢いがある今こそ開成町が本来果たすべき役割を実行し地域全体の衰退を止める原動力になると主張しています。

今が良ければ良いのではなく、先を見ましょう。そして行動すべきことを実行しましょうとの主張です。

いまだかつて、このような高い見識を持った争点を打ち出したことがあったでしょうか。

山神さんは、通常なら争点になりそうもない高度な論点をあえて持ち出し町民に問いかけている訳です。

開成町民のまちづくりに対する認識がどの程度なのかが見える画期的な選挙だと思います。

つい最近のミニ集会の盛況ぶりを見ると山神さんの主張は着実に根を張ってきていると確信します。

開成町民、おそるべしという感慨を持ちます。目先ではなく将来を見据えまちづくりを考えている方が多いのです。

4月21日の投票日まで1か月余り、ドラマの展開が最終的にどのようになるのか大注目です。

3選を目指す現職は、強いと言われます。山神さんが勝てば、事件です。それだけではありません。

開成町町民のまちづくりへの認識の高さを示すことになります。こちらの方が本当の事件です。