神奈川県開成町長選挙、公開政策討論会
18日付の神奈川新聞で高校生の地方政治への関心の低さを懸念する調査結果が掲載されていました。
神奈川新聞社と神奈川大学は、高校生の政治・選挙に関する意識調査を行い1124人から回答を得ました。
地方政治への関心は国の政治より低いとの結果が出ました。9ポイントの差がつきました。
これはメディアの報道量の差が大きいと私は思います。またこうした現状に危機感を覚えました。
国政は、政治や政治家をメディアを通してバーチャルな存在としてみることになります。
画面を通じて劇画を見るようで表面的なパフォーマンス合戦のように捉えてしまいがちです。
実際はリアルな血の通ったドラマが展開されているのにもかかわらず実態とは異なる感覚が刷り込まれます。
若い瑞々しい感性がこうした誤った知覚で汚されてしまうことは、本当の政治とは何かを知る障害となります。
しかし、地方の身近な政治は、メディアの報道は少ない代わりに直接見ようと思えば見れる現場があります。
議場などの現場で首長や議員のやり取りを容易に見ることができ、自分自身による判断が可能です。
国政をバーチャルと表現するのならば身近な地方政治はリアルな政治と言って良いと思います。
リアルさを体験し政治への関心を高めることが大切です。高校生への政治教育の柱だと思います。
開成町長選挙は、3期目を目指す現職に真っ向勝負を挑む新人との一騎打ちとなっています。
関心の薄さが心配されている今回の統一地方選挙にあってリアルな政治を体験し関心を高まる格好の選挙です。
両候補者のスタイルや主張は、全く好対照です。若い世代が身近な政治を考える本当にわかりやすい題材です。
現職の府川町長は、町政の継続こそが力だとして自民党との連携を強調し体制固めを進めてます。
政策は、これまでの実績を並べ、継続していくことの重要性を補強する手法をとってます。
新人の山神裕さんは、町の人口が伸びている今こそ現状に甘んじるのではなく行動する時だと主張してます。
新人ですので組織は弱いです。コツコツと1年半各家庭を回りながら小さな集会を25回重ねてきました。
町政に関する根本的な態度もその選挙手法もこれほど鮮明に分かれる選挙は珍しいと思います。
24日の日曜日の午後3時半より開成町福祉会館で地域の青年会議所主催の公開政策討論会が開催されます。
政治への関心が低いとされる10代の高校生、20代、30代の若い世代の皆さんに足を運んでもらいたいです。
両者が並びそれぞれの主張を展開するのを生で見れて、どちらの主張の方が支持できるか判断材料となります。
直接両者が討論する形式ではなくコーディネーターの質問に答える形式ですがそれでも生の迫力があると思います。
継続は力とする現職なのか、それとも今こそ新たな行動の新人なのか、若い世代の皆さんはどう判断するのでしょうか。
生で両者の勝負を見れるわけですから公開政策討論会を判断の場として大いに活用して欲しいです。